2021 Fiscal Year Annual Research Report
双方向コミュニケーションにおける予測処理の包括的検証
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20H01254
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
広瀬 友紀 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50322095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 たかね 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任教授 (10168354)
大関 洋平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (10821994)
黄 竹佑 名古屋学院大学, 外国語学部, 講師 (70908665)
峰見 一輝 立命館大学, スポーツ健康科学部, 講師 (90906968)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 予測処理 / ピッチアクセント |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度以降、新型コロナウイルスの蔓延により、視線計測や脳波計測などの対面実験が予定通り行えなくなったため、インターネットを用いた遠隔実験の利点を 活かし、国内の遠隔地に住む被験者を対象にする反応時間計測実験をベルリン・フンボルト大学の伊藤愛音氏との共同研究 として氏の協力を得て行った。
内容は当初のとおり、東京方言話者と近畿方言話者のグループを対象にした、近畿方言におけるアクセント変化現象を利用した画像選択課題である。近畿方言では、語彙アクセントの「式」「型」の違いを利用して、アクセント変化による純粋な音韻情報レベルの予測のあり方を調べることができるため、東京方言話者を対象群としての方言話者間比較実験である。2021年度以降、この結果を分析し、論文にまとめ投稿中である。
これと並行して、オンライン(遠隔)で実施可能な視線計測実験手法の検討をすすめ、実際に遠隔視線計測実験を行い、そのデータを検証し、技術的な限界となる問題点を検証した。パソコンを1台追加で購入することとなったが遠隔実験での人件費を低く抑えることができたためこれが可能となった。さらに分担者メンバー、指導学生とともに、既存のデータの成果発表・論文化に力を入れた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年から2021年にかけて行った、オンライン(遠隔)反応時間測定実験の結果はすでに論文にまとめ、投稿までこぎつけることができている。新型コロナウイルス感染拡大下で進捗が滞っている視線計測実験については、制限下での次善の策として、オンライン(遠隔)での視線計測実験技術を模索し、パソコン1台を追加で購入して実行した。結果、精度が十分得られず技術的な課題があることがわかったが、この試行錯誤自体が十分な知見の蓄積の一部となったと考えている。また分担者メンバー、指導学生とともに、既存のデータの成果発表・論文化をすすめることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
オンライン(遠隔)での視線計測実験技術には課題が残ったが、2022年以降は新型コロナウイルス感染状況も収束しつつあるため、当初の予定通り、対面での視線計測機器を使った視線計測実験を再開している。データ収集を終え、またこの間急速に進歩しつつある分析手法についても十分な議論とアップデートを行ったうえでできるだけ早く成果発表を行いたい。
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[Presentation] Understanding the shallow structure hypothesis: Its constructs and issues2022
Author(s)
Tanaka, H., Matsubara, R., Tsumura, S., Ishida, T., Yokota, K., Hamanishi, Y., Iritani, C., & Hirose, Y.
Organizer
NTU-UT Linguistic Festa 2022
Int'l Joint Research
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