2022 Fiscal Year Annual Research Report
双方向コミュニケーションにおける予測処理の包括的検証
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20H01254
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
広瀬 友紀 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (50322095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 たかね 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任教授 (10168354)
黄 竹佑 名古屋学院大学, 外国語学部, 講師 (70908665)
峰見 一輝 立命館大学, スポーツ健康科学部, 講師 (90906968)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 視線計測 / 予測処理 / アクセント |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はコロナウイルス感染拡大の影響で遅延していた視線計測法による「音韻変化情報による、未入力語の音韻情報の予測に関する実験」を遂行することに注力した。実験被験者として適切な条件を満たした母語話者の確保が予想以上に困難であったが、複数回に及ぶ現地出張調査をとおして、分析可能な人数を確保した。 同時に、コロナ禍に開始した、インターネットを介した質問紙や反応時間測定という方法で前年度すでに近畿方言のデータの分析も進め、論文化を果たした。また、インターネット実験の結果と対面実験の結果を比較した技術面での情報整理や、情報共有のための研究会発表も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
感染症拡大の社会的な影響が小さくなり、対面実験を再開することができたが、感染症対策により実験セッションに間隔を設ける、調査に必要な質問紙の一部は対面の場で同時に行うのでなく別途インターネットを介して提出をお願いするなど、従来なかった理由でペースを落とさざるをえなかったが、おおむね問題なく再開できたと考える。また、前年度から執筆を開始していた論文が採択されるなど、全体としてはほぼ順調に進捗しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き視線計測の実験をすすめ、また、これまで、感染症拡大の余波が最も大きく、実施保留となっていた、アクセント変化に関する脳波測定実験についても再開させたい。
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