2021 Fiscal Year Annual Research Report
Religion, Immigration, and Civic Engagement: A Case Study of South Asian Immigrants
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20H01405
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
辻 輝之 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (20546832)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 移民 / 宗教 / 社会関係資本 / 市民参画 / エスニシティ / ディアスポラ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、信仰が移民の市民参加(Civic Engagement)や他集団との共生に与える影響について明らかにし、「移民の宗教」に関する研究に重要な事例を提供するとともに、理論的、方法論的貢献を果たすことを目的としている。この目的に向けて,南フロリダ(マイアミ・デードおよびブロワード郡)の南アジアからの移民(Asian Indian)およびカリブ地域からの南アジア系移民(Indo-Caribbeans)を対象とした聞取り調査、彼らによる祭儀などの参与観察、現地研究機関、図書館での調査を通じてデータを収集し、(1)新たな社会環境における移民の信仰・宗教儀礼の再構築、(2)再構築された宗教伝統を軸とする地域的、またトランスナショナルな共同体の形成、(3)これらが受入社会における移民のアイデンティティ生成と社会関係資本の構築に与えている影響について詳細に記述・考察することを目指している。2023年3月、南フロリダにおけるフィールドワークを実施し、Hindu Organization of South Florida Shiva Mandirを中心とした複数のヒンドゥー寺院での参与観察と信者への聞取り調査を行うとともに、現地研究機関において史料や映像資料収集も実施した。南フロリダの「インド系」で大多数を占めるカリブ地域からの南アジア系ディアスポラは、ヒンドゥー教徒でありながら、歴史的にキリスト教会とのつながりも強い。中でも強い聖母信仰を特徴としており、その側面への理解を深めるために、デイトン大学(オハイオ州デイトン市)付属聖母マリア図書館での史料・資料収集を実施した。現在、これまでの調査を基に、宗教とエスニシティの関係について再考する研究ノートを執筆中であり、2023年度末までに投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、フィールドワークを再開できたが、新型コロナウイルス感染拡大による延期期間中に、調査協力を確約していた宗教集団のリーダーシップに変化が生じており、改めてネットワークの確認と必要に応じた再構築が求められる場面がある。しかし、2023年3月のフィールドワークにおいて、以前からいる信者を通じ、新しいリーダーとも関係を築くことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、フィールドワークを当初の予定よりも早いペースで進め、民族誌調査による質的データの収集にさらに尽力することで、「遅れ」を取り戻し、学術雑誌論文、国際学会での発表などの成果にしっかりとつなげていく。
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Research Products
(1 results)