2022 Fiscal Year Annual Research Report
Religion, Immigration, and Civic Engagement: A Case Study of South Asian Immigrants
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20H01405
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
辻 輝之 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (20546832)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 移民 / 宗教 / 社会関係資本 / 市民参画 / エスニシティ / ディアスポラ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、信仰が移民の市民参加(Civic Engagement)や他集団との共生に与える影響について明らかにし、「移民の宗教」に関する研究に重要な事例を提供するとともに、理論的、方法論的貢献を果たすことを目的としている。2022年3月、南フロリダにおけるフィールドワークを再開し、Hindu Organization of South Florida Shiva Mandirを中心とした複数のヒンドゥー寺院でDurga Navratriに参列、参与観察と信者への聞取り調査を実施するとともに、フロリダ国際大学図書館Special Collectionでの史料収集、マイアミ・デード大学のメディアセンターでのニュース映像資料収集などを行った。現在、これまでの調査を基、宗教とエスニシティの関係について再考する研究ノートを執筆中であり、2023年度末までにJournal for the Scientific Studies of Religion等へ投稿予定である。また、Asian Ethnologyから依頼を受けて、Religion and Pride: Hindus in Search of Recognition in La Reunionについて書評を執筆中であり、こちらも同年度中に投稿・出版予定である。本書も南アジア系ディアスポラによるヒンドゥー教再構築とコミュニティ・アイデンティティ形成について論じており、本研究課題の成果に向けて、重要な相対的視点が得られると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度はフィールドワークを再開することができたが、、新型コロナウイルス感染拡大に伴って延期していた間に、調査対象としている宗教団体のリーダーに変化が見られ、調査への協力と聞取り調査などに必要となるネットワークを新たに構築する必要が生じている。しかし、今回のフィールドワークで以前からの信者と再会することができ、彼らを通して、今後、質的データの収集は円滑に進むと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、民族誌調査をさらに効率よく進め、遅れている質的データの収集に尽力することで、予定している研究成果の達成と、国際学術雑誌への投稿論文ならびに国際学会での発表など成果の発表につなげていく。
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Research Products
(1 results)