2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20H01542
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
星野 雄介 武蔵野大学, 経営学部, 准教授 (90635682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 東勲 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 講師 (10823403)
原 泰史 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (70774644)
堀 圭介 就実大学, 経営学部, 准教授 (80438514)
清水 洋 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (90530080)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | イノベーション / 伝統産業 / チームファミリアリティ / 社会認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトの目的は、日本の伝統産業に関するイノベーションについて明らかにすることである。 第1の研究は、酒蔵名簿を用いたチーム・ファミリアリティとイノベーションの関係を明らかにすることである。この研究については、2022年8月の国際学会に報告後、フィードバックを受け、論文を執筆、2023年度に投稿している。本研究プロジェクトの基幹テーマであり、重要性は高い。 第2の研究は、伝統産業に関する社会認識に関する研究である。個々の組織のイノベーションはある程度社会認識を反映していることから、研究意義は大きいと思われる。その社会認識を明らかにするためには、大規模なテキストの分析が有効だと思われる。このテーマに関して2022年度は予備調査を行った。具体的にはテキスト分析の技術を蓄積することであった。 しかしながら、論文の査読プロセスが順調でないため、1年繰り越しを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究の進捗は「やや遅れている」と言わざるを得ない。その第1の理由は酒蔵名簿を用いた研究において、海外学会報告のフィードバックがそれほど研究を進捗させなかったためである。2022年8月の国際学会報告では、必ずしも良い反応とは言えなかった。その後、論文を投稿したのだが、結果論的には、国際学会報告のため数か月研究が遅れたことになる。 第2の理由は社会認識を分析するための技術蓄積に手間取ったことである。テキストを分析するには自然言語処理技術を用いるのだが、細かい勘所を理解するのに時間がかかっている。 以上の問題があるが、これらの問題は2023年度中には解消される見込みだと、認識している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には論文を海外論文誌に論文を投稿する予定である。具体的には、人的資源管理を中心とした海外のトップジャーナルを目指す。次善の方向性としてイノベーション系のジャーナル、酒造産業に関するジャーナルに投稿することを考えている。 また、2023年度中に自然言語処理技術の勘所も理解できると考えている。理解するためには学会発表や紀要論文などで経験を積んでいく計画である。 さらに、2022年度末の研究打ち合わせにおいて、酒蔵の脱成熟化というテーマが浮上した。この点についてもケーススタディを進めていき、2023年度中の成果発表を目指す。
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