2021 Fiscal Year Annual Research Report
プラットフォームビジネスに適合した流通システムの形態に関する研究
Project/Area Number |
20H01551
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
善如 悠介 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (10754682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 雅祥 神戸大学, 経営学研究科, 名誉教授 (60135928)
松井 建二 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (20345474)
角田 侑史 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (00846404)
田頭 拓己 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 講師 (10802241)
平尾 盛史 長崎県立大学, 経営学部, 講師 (20908470)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | プラットフォーム / サプライチェーン / 流通 / シェアリングエコノミー |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、プラットフォームの理解を促進するための研究のみならず、それが既存のサプライチェーンへ及ぼす影響の解明の一歩になり得る研究を推進することができた。例えば、前者はプラットフォームが自社の製品を優遇する行為 (自己優遇) に着目したものであり、そのような行為がマーケットプレイス上でのサードパーティの売手の行動や、そこに参加する消費者の行動に与える影響を分析した。さらに、自己優遇行為を禁止するような政策がどのような帰結をもたらしうるかを明らかにすることで、競争政策への貢献を与えた。後者は、プラットフォームが自身の持つ需要情報をサードパーティの売手に共有するか否かを論じたものである。需要情報の共有は、売手のプラットフォーム内での行動だけでなく、既存のサプライチェーンにおける行動にも影響を与える。これらの広範な影響を包括的に考慮した上で、情報共有に関するプラットフォームのプライベートなインセンティブだけでなく、その他の利害関係者への影響も分析することができた。これらの研究成果は、すでに査読付きジャーナルに掲載および掲載確定している。また、これら以外にも、令和2年度から継続しているプロジェクトや令和3年度に新しくスタートしたプロジェクトもあるため、これらが今後査読付きジャーナルに掲載されるように努める。 加えて、シェアリングエコノミー型のプラットフォームの普及が、そこで取引される財の製造業者へ及ぼす影響に関する理論的分析にも着手することができた。これらの研究成果は、まだ論文としてまとめきれていないものからすでにワーキングペーパーとして公表したものまであるが、まだ査読付きジャーナルに掲載されるには至っていない。今後、様々な研究会・学会での報告を通して、査読付きジャーナル掲載に向けて投稿を進めていきたいと思っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プラットフォームが既存のサプライチェーンへ与える影響を解明する目標に向けて、理論的な分析はある程度進んでおり、それらが着実にジャーナルに掲載されている。この点については当初の予定を上回るものである。しかし、データの収集やそれを用いた実証分析が思うように進んでいないため、総合的な評価として「(2) おおむね順調に進展している」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
理論分析については、このままの調子でさらなる研究を進め、それらを論文としてまとめ、公表するプロセスを続ける。実証分析に関しては、データ収集方法に関してようやく目処が付きつつあるので、それを実行に移し、リッチなデータセットの構築を目指す。余裕があれば、それを用いた実証分析にも着手したい。
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Research Products
(11 results)