2020 Fiscal Year Annual Research Report
A Historical Research on the Reconstruction of in-service Training System for Teachers during the U.S. Occupation in Okinawa, Ryukyu Islands
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20H01631
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
藤澤 健一 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (00301812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻澤 誠 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (90531666)
近藤 健一郎 北海道大学, 教育学研究院, 教授 (80291582)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 教員史 / 教員団体 / 教員研修 / 教育制度 / 教育政策 / 沖縄 / 奄美 / 琉球 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、戦後期の沖縄において現職教員研修制度が再構築される過程を実証的に解明することである。方法として、同様の目的をもち戦前期に運営された制度との連続と断絶を視点とする。ここでいう戦後期の現職教員研修制度とは、米軍の直接占領下にあった沖縄において文部省との協力関係にもとづき、琉球政府文教局が実施した「留日研究教員制」、および同制度から派生し実施された、校長や指導主事を対象とした事業を総称したものである。 本研究では、全体の研究計画を5ヵ年から構成し、3つのステップに分ける。 第1ステップ(第1、2年) 史資料収集・調査 第2ステップ (第3、4年)史資料調査の補てん、データベース構築 第3ステップ (第5年) データ分析 成果集約・調整・公表 このうち、2020年度は第1ステップの第1年に相当する。研究代表者、および2名の研究分担者は8月3日にオンラインでの打ち合わせを行い、研究計画を策定した。しかし、今年度は、出張をともなう調査研究が大きく制約されたため、当初の計画にもかかわらず、限定的な調査の実施にとどまった。そうした制約下でありながら、研究分担者をふくめ、基礎的な史資料の収集・調査を以下の各機関において実施した。国立公文書館、沖縄県立図書館、沖縄県公文書館、鹿児島県立奄美図書館などである。また、9月16日には研究代表者と研究分担者・近藤が福岡において調査分担の内容について調整を行った。これらの経緯をふまえた現時点での調査の結果、留日研究教員制の実施にかかわる新聞記事、公文書などの基礎的なデータを収集することができた。くわえて、研究訓導制度にかかわり、派遣者についてのあらたな事実経過を捕捉するにいたった。いずれも研究成果として公表するには依然、時間を要するが、第1年の基礎的な実績となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
移動をともなう調査研究が大きく制約されたため、当初の計画にもかかわらず、きわめて限定的な調査の実施にとどまったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担者との効果的な連携を図りつつ、移動を伴わない方法での基礎史料調査の方法を画策する。
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