2022 Fiscal Year Annual Research Report
Higher-dimensionalization of arithmetic geometry concerning arithmetic fundamental groups
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20H01796
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
玉川 安騎男 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (00243105)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 代数学 / 数論 / 数論幾何学 / 基本群 / ガロア表現 / 代数曲線 / アーベル多様体 / 国際共同研究 米国:フランス:英国 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画に記載の通り、当該年度に海外研究協力者のChristopher Rasmussen氏(2月に2週間)、Anna Cadoret氏(7月~9月に3か月弱)、Mohamed Saidi氏(前年度3月~6月に3か月弱、7月~9月に3か月弱、1月~3月に1か月強)の他経費による招へいを実現できた。(また、次年度の繰越期間中には、やはりRasmussen氏(1回)、Cadoret氏(1回)、Saidi氏(2回)の他経費による招へいを実現できた。)また、本経費の使用により、高尾尚武氏を研究員として雇用し、セミナーの運営等、代数多様体の数論的基本群に関する数論幾何学の研究を補助してもらうことができた。
具体的な研究実績としては、次のような成果をあげることができた。 1. Rasmussen氏との共同研究では、「研究の目的」R、C1に関連して、楕円曲線に付随するガロア表現の跡の像に関する普遍下界存在予想についての結果を改良した。また、「研究の目的」Rに関連して、予想に登場する「heavenly」なアーベル多様体についていくつかの新しい結果を得た。 2. Cadoret氏との共同研究では、「研究の目的」C1に関連して、l進、p進、超積の各係数に対する淡中圏論的Cebotarev密度定理についての結果を改良して発表した。また、「研究の目的」C2に関連して、共通同種因子を持つアーベル多様体の族について研究し、Rossler-Szamuelyの予想についての結果を改良して発表した。さらに、「研究の目的」C1に関連して、代数曲線の直積の数論的基本群のl進表現の普遍下界像の存在について部分的な結果を得た。 3. Saidi氏との共同研究では、「研究の目的」S1に関連して、有限生成体のm次可解遠アーベル幾何についての結果を改良し、数体に関する部分を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3名の海外研究協力者Rasmussen氏、Cadoret氏、Saidi氏との3つの共同研究を順調に進展させることができ、懸案だった成果の整理・発表(論文の執筆・投稿・修正・再投稿・出版・口頭発表)もある程度進んだ。
特に、上記「研究実績の概要」の通り、「研究の目的」R、C1、C2、S1についてさまざまな収穫があった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画はおおむね順調に進展しており、基本的にはこのまま進めていけばよいと考えている。研究目的に沿って新しい研究結果を得ることはもちろん、次年度は、成果の整理・発表についても引き続き大きな力を入れたい。本研究計画は3名の海外研究協力者との3つの共同研究を中核としているが、今後も3つの共同研究のバランスに留意するとともに、3つの共同研究のいずれも、もとより代数多様体の数論的基本群を中心的対象とするものであることに立ち返り、諸問題の相互作用をいかすという視点に立って、研究を推進していきたいと考えている。
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Research Products
(9 results)