2023 Fiscal Year Annual Research Report
大韓民国における植民地遺構の選定理論と保存・復元に関する研究
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20H02342
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
砂本 文彦 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (70299379)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 植民地 / 遺構 / 韓国 / 保存 / 復元 / 選定 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は韓国での現地調査・文献調査や韓国人研究者を招聘しての日本国内同様事例の合同調査を実施した。韓国での調査では植民地遺構に対する基礎的な調査方法と歴史として語ることの関係性を把握できるよう現地調査と文献調査を実施することで、その間に横たわる過去の事実の整理と現代的意識の浮かび上がり方について考察をした。また、韓国人研究者を日本に招聘しての合同調査では戦前期軍事遺構にかかる調査を実施し、同様に過去と現代的意識の関係について議論を行った。韓国人研究者チームはこれまでも韓国での植民地遺構の調査や保存活動に取り組んでおり議論は示唆的で、本研究に有益な視点をもたらすことができた。そのほか韓国で行われた本研究に関連するテーマのシンポジウムでのコメンテーターを務め、基礎資料の購入を進めることで経時的な全貌の把握ができる態勢を整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスにより研究計画を変更せざるを得なかった期間中の遅れが少々影響しているが大勢には影響が無いため「やや遅れている」としている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は最終年度となることから調査の総仕上げ、論文執筆などのまとめ作業の比率を上げていきたい。また韓国人研究者との連携をとることで有効性の高い研究成果としたい。
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