2023 Fiscal Year Annual Research Report
社会実装型コペアレンティング促進プログラムの育児と子どもの成長発達への効果検証
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20H03993
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 康香 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10332941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武石 陽子 東北大学, 医学系研究科, 助教 (00586505)
吉田 美香子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40382957)
吉沢 豊予子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (80281252)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | コペアレンティング / 夫婦協同育児 / 親役割適応 / 発達 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
[研究1]社会実装型コペアレンティング促進プログラム(妊娠期)の育児への影響に関するコホート研究については、追跡調査の時間等を考慮し、2023年3月で対象者の募集を終了。ただし、現場のニーズが高いため、プログラム自体は継続して実施中。妊娠期の親の心理社会的準備状態が出産後3か月の子どもの発達にどのような関連があるのかについて、妊娠期と児出生後3か月に継続してデータが得られた初めて第1子を迎える男性95名、女性105名を対象として、児の発達の調査項目を従属変数、妊娠末期の調査項目とプログラム受講回数、児の栄養方法を独立変数として男女それぞれについて重回帰分析を行った。その結果、男性は平均34.2 歳、女性は平均32.3歳であり、男性では77名(81.1%)、女性では84名(80.0%) が4 回全てのプログラムを受講していた。重回帰分析の結果、児のなだめやすさには家事・育児分担納得度(男性;β=-.142, p=.049)、夜間覚醒回数には抑うつ尺度(女性;β=.160,p=.063)、夜間睡眠時間には抑うつ尺度と肯定的感情(女性;β= -.196,p=.30;β=-.232,p=.050)、が関連しており、夜寝つくまでの時間では特に関連は認められなかった。引き続きデータの固定を行い分析を継続していく。 [研究2] Family Foundation Programの産褥期日本語版の開発と適用可能性調査については、産褥期のプログラムのe-leaningを、研究1のプログラム受講者に対して公開している。 [研究3] 社会実装型コペアレンティング促進プログラム(妊娠期-産褥期)実施における研修プログラムの有用性の検証は、希望者はいなかったので実施せず。 [研究4] 社会実装型コペアレンティング促進プログラム(妊娠期~産褥期)の育児への影響に関する前向き観察研究は未着手
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響により対面による研究協力自治体の募集、現地での説明などが大きく制限されたことがあげられる。その後オンラインでできるよう教材を作成しなおしたのち、研究対象者募集を開始した。そのため中間解析も遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究対象者の募集は2023年3月までとし、データの追跡が終了した時期より、データの固定を行い分析を開始する。
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