2021 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a communication-style exercise guidance system
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20H04016
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岸本 裕歩 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (00596827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楢崎 兼司 福岡工業大学, その他部局等, 教授 (70549477)
山津 幸司 佐賀大学, 教育学部, 教授 (90299579)
小池 城司 福岡大学, 医学部, 准教授 (90325522)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 遠隔通信 / 運動指導 / フレイル予防 / 地域高齢住民 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、遠隔運動くん2のツール開発を継続した。運動実践中に参加者の動作量を測定するモーションキャプチャの開発を行った。ソフトウェアはOpenPoseを使用した。OpenPoseの利点は計測のために身体につけるマーカーを必要とせず、映像から骨格や関節の動きを捉え、位置座標の変化を計測できる点にある。これが有用となれば、参加者にマーカー付着等の作業の必要なく計測できる。今後はリアルタイムの計測の可能性を検証する必要がある。 オンライン運動指導では、指導者と参加者が1対1、もしくは指導者1名に対し、参加者が個々の場所で運動する形式が取られている。しかし、高齢期の孤立予防や社会参加を促進するためには、人との集まりが必須である。コロナが収束した後の社会を見据え、指導者と参加者が複数名集まる環境との遠隔通信の中で、各参加者の動作量を個別に測定できるように工夫した。 同一空間による複数の参加者の動作量を識別し、定量化するために、遠隔通信で実際に行う運動指導プログラムを動画に撮影し、動作を解析した。その結果、1名の動作量については、確実に定量化できることが確認できた。今後は、複数名で身体が交差した場合などの計測、カメラの設置場所などの課題に取り組む。 遠隔運動くん2の比較群となる対面運動指導群の運動教室が再開され、実証研究が開始できるようになった。今年度は介入試験は実施できなかったが、次年度に開催を予定している。 費用対効果について、遠隔運動くん2では、OpenPoseは無料のソフトウェアを使用しているため、遠隔通信ソフトウェア(Zoom等)とタブレット以外の物理的な費用は発生していない。これにより、運動指導者の指導料が大幅に削減できることを想定している。次年度に対照群と比較検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ対策による地域の公共施設の閉館・開館が繰り返されたことから、安定した運動教室の開催や実証研究ができなかったことは理由として大きい。また、遠隔運動くん2での動作のリアルタイム計測が実現できるかを、引き続き検証する。
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Strategy for Future Research Activity |
遠隔運動くん2の開発を継続しながら、実証研究の準備を始める。対象市民への案内、遠隔運動くん2の実施場所の確保、スタッフの雇用を進める。 10名前後であるが、3月から開始した対面の運動教室があり、参加者にはカメラを設置し、運動教室中の動作量を測定することを説明している。全員の同意が得られれば、3ヶ月間の期間を設定し遠隔運動教室に切り替えて検証を行う予定としている。
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Research Products
(8 results)