2021 Fiscal Year Annual Research Report
集団協応の数理構造に基づく身体的社会性の仮想空間育成システム
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20H04090
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
木島 章文 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10389083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 裕二 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30191456)
横山 慶子 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (30722102)
島 弘幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40312392)
郷 健太郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50282009)
奥村 基生 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90400663)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 知覚運動制御 / 跳躍動作 / 対称性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年5月初旬に豪州会議を持ち,仮想空間上の協応エージェントの設計について打ち合わせを持った.結果として,van del pol振動子をエージェントの基本設計に組み込むことで,実空間上の跳躍者の加速度-速度プロフィールを再現できた.ついで6月下旬にメキシコで開催されたICPA(International Conference on Perception and Action)に出席することで対人動作における知覚運動制御の知見;特に力学系に基づく移動動作の運動制御に関する知見を収集し,7月にハンガリーで開催された9th Joint Action Meetingで仮想空間上のtriadic jumpingに関する成果公表を行った.最後に2024年2月に再度豪州へと渡航し,実空間における子どものtriadic jumpingの秩序形成について論文投稿内容を再確認しながら,最終的な仮想空間システムの設計について打ち合わせを持った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
主に2回の豪州会議で得られた子どものtriadic jumpingに内在する理論的見通しに基づきエージェントの設計を進めている.また,感染拡大状況下による渡航不能期間に行った仮想空間上のtriadic jumpingの秩序形成(Naito, Kijima et al., 2022, Sic.Rep)を,力学系の視点だけではなく,多感覚情報の視点から整理して9th Joint Action Meetingで公表することができ,一連の渡航;特に豪州への2回の渡航を経て,感染拡大で生じた遅れをある程度取り戻すことができた.
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Strategy for Future Research Activity |
子どものtriadic jumpingに内在する理論的見通しに基づいて今後もMacquarie大学と山梨大学工学部との連携で2024年度内には試験運用が可能と考えている.また,仮想空間上のtriadic jumpingの秩序形成を多感覚情報の視点から整理したことにより,本来の計画より幅広い知見で仮想空間システムの設計にあたることができると考えている.
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Research Products
(4 results)