2021 Fiscal Year Annual Research Report
逆走文学の系譜ーーアメリカン・ルネサンスの地方主義的意義の考察
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21H00510
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
若林 麻希子 青山学院大学, 文学部, 教授 (50323738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 みかよ 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (00327181)
上原 正博 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10307126)
貞廣 真紀 明治学院大学, 文学部, 教授 (80614974)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | フロンティア / アメリカン・ルネサンス / トランス・ナショナル / 地方主義 / アメリカ文学史 / マーク・トウェイン / オスカー・ワイルド / ナサニエル・ホーソーン |
Outline of Annual Research Achievements |
全体としては7月以降、月1回のペースで定期ミーティングを開催し、研究活動報告、情報・意見交換を行った。本年度は7月9日、8月13日、9月10日、10月8日、11月12日、12月17日、1月14日、2月11日、3月11日の計9回の実施となった。また「逆走文学の系譜」研究会を組織し、研究組織メンバーによる研究発表(9月1日、10月29日、12月3日、3月29日)に加え、山根亮一先生(東京工業大学)と秋草俊一郎先生(日本大学)による講演を開催した(3月15日、3月22日)。 佐久間は、マーク・トウェイン協会全国大会のシンポジウムでトウェインとエマソンの詩についての発表を行った。それに際して、アメリカ詩の変化と地域の関連について資料収集をし、東部における詩と西部における詩の受容の相違についての研究を行った。 貞廣は、アメリカ文学会東京支部例会でF. O.マシーセンの『アメリカン・ルネサンス』における文学史時代区分の問題について発表を行なった。また、ワイルド協会シンポジウムで「西部」概念の形成がアメリカでのワイルドの受容にどのように影響したかを論じた。 上原は、ホーソーン作品における時空間に着目した論考を学会にて発表した。そこにおいて米東部地域に縛られることのない空間への意識が作家の想像力に芽生えていたことを確認するとともに、それを他作品においても論証する研究に従事した。 若林は、マーク・トウェイン協会全国大会のシンポジウムでトウェインによるジェイムズ・フェニモア・クーパー批判についての発表を行った。叙事文学とフロンティアの関連性を明らかにし、「アメリカン・ルネサンス」とは異なるフロンティア起源のアメリカ文学の流れを捉えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ感染症の影響で当初予定していた資料調査を実施することが出来なかったが、研究組織メンバーそれぞれが着実に研究成果発表を行っていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の遂行に当たっては海外での現地調査が不可欠であるが、コロナ感染症の影響で未だ先が見通せないことは大きな痛手となっている。調査対象となる資料の絞り込みを行い、海外出張の機会が限られる中で効率よく調査を行うための工夫を継続的に行っていく。
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Research Products
(9 results)