2022 Fiscal Year Annual Research Report
Romantic Regeneration, Healing, and Greencare: The Development and Modernity of Transatlantic Ecology
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21H00512
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
成田 雅彦 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (00245953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植月 恵一郎 日本大学, 芸術学部, 研究員 (10213373)
川津 雅江 名古屋経済大学, 法学部, 名誉教授 (30278387)
吉川 朗子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (60316031)
塩田 弘 広島修道大学, 人文学部, 教授 (80389387)
金津 和美 同志社大学, 文学部, 教授 (90367962)
小口 一郎 大阪大学, 大学院人文学研究科(言語文化学専攻), 教授 (70205368)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 英米ロマン主義 / グリーンケア / 環大西洋エコロジー / 人新世 / 環境災害 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 今年度は、特に【サブテーマ 1】 環境災害とグリーンケアと【サブテーマ 3】環境再生と保全を重点的に行なった。日本国内では依然としてコロナによる制限が続く中、科研メンバーは国内外のオンラインやハイブリッドで開催された学会で発表をした。海外のハイブリッド形式の学会では、健康上の理由からオンラインでの口頭発表を選択せざるを得ないメンバーもいた。その他、各メンバーは学会誌、紀要、共著などで、研究成果の一部を公表した。 2. 公開研究会を2回行なった。2021年9月18日、オンラインで開催された第1回研究会(「人新世と文学――グリーンケアの視点から」)では、塩田が「環世界の文学とグリーンケア――ソロー、スナイダー、ハミッドの風景」、吉川が「グリーン・ケアとワーズワス――自然のリジリエンスをめぐって」の発表を行うとともに、講師として最新のエコクリティシズム批評理論に造詣のある芳賀浩一氏(城西国際大学教授)をお迎えし、講演「文学的概念としての人新世――エコクリティシズムと日本研究の架橋」をしていただき、それぞれ活発な議論が行われた。2023年3月18日開催の第2回研究会(「自然の癒しの可能性――破壊のあとに」)は、国内での移動制限が解除されても依然として東京での感染数が高かったため、科研メンバーと講師だけが会場の専修大学に参集し、聴衆はオンライン参加というハイブリッド形式をとった。研究会では、川津が「人新世の夜明けのコールブルックデイル――アンナ・シーワードの環境詩」、植月が「メアリー・シェリーの『最後の人』に希望はあるのか?――アポカリプスとエコロジー」と題した発表を行い、そのあとで、H・D・ソロー研究の第一人者である高橋勤氏(九州大学教授)を講師に迎えた講演「ソロー「野生のりんご」における風土と文化」 を拝聴し、実りある議論が展開された。いずれの研究会も多数の参加者があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は、英米ではコロナによる制限が撤廃されたが、国内では依然として海外渡航制限や県外移動の自粛などが求められた。そのため、ほとんどの科研メンバーは英米での資料収集や対面での学会参加ができなかった。また、本科研主催の研究会でも2023年3月開催の第2回ではじめて科研メンバーが対面で集結することができ、やっと詳細な研究情報の交換や知見の共有ができたばかりであり、コロナ禍以前のように十分な共同研究活動ができたとは言えない。その一方で、メンバー各自は徐々に本科研の研究目的にそった研究成果を出しつつある。以上の理由で、現在までの進捗状況は「やや遅れている」と評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
これで4年間の科研研究期間のうち半分が終わったことになる。最終年度でこの研究の総括として報告書を作成し、自然と人間の再生、グリーンケアや癒しに関してとりわけロマン派文学が何を行えるかを明確に提示できるように、3年目にあたる次年度では、メンバー各自がこれまでコロナ禍のため遅延していた研究の推進速度を早めながら、最終年度に向けての準備に真摯に取り組む。また、過去2年と同様、次年度も2回の公開研究会を開催して、科研内部の研究を深めるとともに、外の研究者や一般の方々への研究成果の公開を行って少しでも自分たちの研究が世に資するものになることを目指す。
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Research Products
(29 results)
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[Book] 感受性とジェンダー―<共感>の文化と近現代ヨーロッパ2023
Author(s)
小川公代, 河野哲也, 森田直子, 大河内昌, 犬塚元, 井上櫻子, 川津雅江, 土井良子, 原田範行, 吉野由利, 大石和欣
Total Pages
309
Publisher
水声社
ISBN
978-4-8010-0713-0
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[Book] 十八世紀イギリス文学研究―変貌する言語・文化・世界 第7号2022
Author(s)
服部典之, 福本宰之, 内田勝, Hiroki Kubota, 川津雅江, 原田範行, 川田潤, 三原穂, 西山徹, 金津和美, 鈴木実佳, 廣田美玲, 吉田直希
Total Pages
284
Publisher
開拓社
ISBN
978-4-7589-2372-9
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