2022 Fiscal Year Annual Research Report
Theoretical and empirical study of the cognitive basis of spatio-temporal mapping
Project/Area Number |
21H00528
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
田窪 行則 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 客員教授 (10154957)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長屋 尚典 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (20625727)
中田 節子 (有田節子) 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (70263994)
細馬 宏通 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90275181)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | ジェスチャー / 宮古語 / タガログ語 / 時空間マッピング / 指示詞 / スペイン語 / ラマホロット語 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は新型コロナ感染症およびインドネシア政府の方針の変更等により、予定していたフィールドワーク、実験が行えなかったため、主としてこれまで収集したデータを整備し、時空間マッピングとそこに関与する認知的操作を考察した。そのため、時空間マッピングに関わる言語表現を言語学的に分析し、さらに言語的発話に随伴するジェスチャーの観察と分析によって、時空間の認知操作の相関を明らかにするため(1-5)を行った。その中間成果を研究参加者がオンラインおよび面談の会議により討議した。また、一部を2023年度に繰り越して、(6)を行った。 (1)日本語指示詞が時間・空間における距離をどのように相関させるかを研究し、ハワイ大マノア校で招待講演を行った。(2)スペイン語と日本語の時間表現について対照研究をすすめ、テンスとアスペクトについてスペインで学会発表を行った。(3)2020年以来のコロナ禍でのオンライン・コミュニケーションのもたらす遅延が話者間の時空間調整にどのような影響を与えるかについて論文を学会誌に掲載した。(4)マンガ・メディアにおける発話が歴史上どのようにコマ内に配置されてきたかについて論文を学会誌に掲載した。(5)オーストロネシア語族であるタガログ語およびラマホロット語のビデオコーパスについて構築を進めた。特に、ラマホロット語およびそれが話される地域の言語類型論的特徴を調査し、まとめて論文を準備した。(6)2022年度に予定していたフィールドワークが新型コロナ感染症で実施できなかったため、2023年度に繰越を行い、2023年8月に宮古島を訪れ、自然談話の時空間表現の随伴ジェスチャーについて録画し、発話を書き起こし、随伴ジェスチャーをコード化して分析した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年に行う予定だったフィールドワークおよび実験ができなかったため、2023年に繰り越した。そのせいで全体に遅れがでているが、言語学的分析を前倒しで行っており、それほどの遅延はない。
|
Strategy for Future Research Activity |
一部繰越を行って遅延した部分はそれにより補う。また、実験、フィールドワーク以外の作業を前倒して行う。
|
-
-
-
-
-
-
-
[Book] 鈴木雅雄・中田健太郎編『マンガメディア文化論 : フレームを越えて生きる方法』2022
Author(s)
鈴木, 雅雄 , 中田, 健太郎 , 増田, 展大 , 三輪, 健太朗 , 鷲谷, 花 , 宮本, 大人 , 細馬, 宏通 , 成相, 肇 , 林, 道郎 , 伊藤, 亜紗 , Chen, Dominick , 藤本, 由香里 , 西, 兼志 , 伊藤, 剛
Total Pages
476
Publisher
水声社
ISBN
9784801006195