2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishing a Teaching and Evaluation System of English Speaking Proficiency Based on CEFR-J
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21H00540
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
吉冨 朝子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40272611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
投野 由紀夫 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10211393)
根岸 雅史 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50189362)
周 育佳 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (40771944)
王 ウェイトン 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 特定教員 (80867862)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 英語スピーキング能力 / CEFR-J / 指導・評価システム |
Outline of Annual Research Achievements |
①独自のスピーキングテストの妥当性検証について:スピーキングテスト(BCT-S)の内容妥当性を検証するために、英語授業のシラバス分析を通して、受験者の入学後の目標言語使用領域を調べた。頻繁に行われる授業活動が、グループディスカッションとプレゼンテーションであった結果から、やりとりスキルを引き出すように、テストタスクの開発を検討するが必要があることがわかった。また、BCT-Sの基準関連妥当性を検証するために、CEFR-Jとの関連性を探った。質的分析を通して、CEFR-JのCAN-DO記述がBCT-Sのタスクとの類似性がある程度特定できたが、538名の受験者のスピーキングCAN-DO記述に基づく自己評価とBCT-Sの結果との相関は弱いものであったことから、BCT-Sは「準備時間・視覚補助がある教室活動」や「実生活の活動」を対象とするCEFR-Jとの間に、一致していない部分が大きいことが示唆された。 ②学習支援におけるタスクおよび評価の精緻化のための調査:英語学習支援センター(ELC)の過去10年分のライティング・データをCEFRレベル別スコアを付した形式で英語コーパス化に取り組んだ。このコーパスに基づき、CEFRレベル・トピック別のライティング・パフォーマンスの分析を行った。さらにスピーキング・データのコーパス化も進めた。CEFRレベル評価を付与したELCで採取した英語ライティングおよびスピーキング・テストの結果から、テキスト特性の特徴分析を行った。また、CEFR-Jに準拠した指標化に向けた検討を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
科研初年度のスピーキング・データ収集の遅れが、継続的に研究進行に影響を及ぼしているが、収集されたデータの分析やテスト検証・タスク開発については、順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、引き続き以下を進める。 ①独自のスピーキングテストの開発:BCT-Sの「CEFR-Jへの準拠」「予測的妥当性」「プレースメントテストとしての妥当性」の検証結果をまとめ、分析手法や結果の解釈を再検討し、結果を次のテスト開発に反映させる。また、在学生協力者を対象に実験を行い、異なるタスク条件(準備時間とメモの有無)で受けたテストの結果を比較し、「タスクの有効性」を検証する。 ②学習支援におけるスピーキングタスクの精緻化:スピーキング・セッションの音声データやアンケートおよびインタビュー調査による効果検証を行った上で、語彙のドメイン・トピック別にCEFR-J準拠のタスクを精緻化する。また、Can-do記述を参考にし、スピーキングタスクのタイプを言語機能、言語特徴ごとに作成する。精緻化されたタスクを実施・検証・内省して継続的に開発・修正を行う。 ③学習支援における形成的評価の精緻化: 学習者の自己評価と指導者からのフィードバックに基づいて、学習者のスピーキング能力に関連する意識の変化について、アンケートおよびインタビュー調査を行い、タスクルーブリックを修正・精緻化する。 以上①②③の研究成果を国内外の学会・研究誌等で発表する。
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Research Products
(13 results)