2021 Fiscal Year Annual Research Report
Practical research on foreign language education for cross-cultural understanding and exchange using video exchange system
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21H00548
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
坂本 旬 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (60287836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 ひとみ 東洋学園大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (10205776)
長岡 智寿子 田園調布学園大学, 人間科学部, 准教授 (20738273)
宮崎 誠 帝京大学, 理工学部, 助教 (60613065)
寺崎 里水 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (70432028)
村上 郷子 法政大学, その他部局等, 講師 (80383131)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | メディア情報リテラシー / メディアリテラシー / ESD / 映像制作 / ユネスコスクール / 異文化交流 / SDGs / ユネスコ協会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はユネスコ協会や地域NPOとの連携および調査計画の立案および映像制作活動の支援、映像サーバーの構築を目標とした。以下の点については計画通りに遂行することができた。 (1)映像サーバー(OATube)の構築とマニュアルの作成を行い、本プロジェクトに参加する研究分担者や大学生による試験的な運用を開始した。 (2)国内での連携可能な地域としてユネスコスクールである福島県須賀川市立白方小学校といわき市立四倉小学校および地域のユネスコ協会を訪問し、研究計画の検討をした。四倉小学校ではオンラインと対面の両方を用いて、いわきユネスコ協会と協力しながら、映像制作支援を行い、それを用いてインドネシアのアチェの小学校との交流を行うとともに、映像サーバーの使い方の解説を行った。 (3)本研究プロジェクトの基盤となるメディア情報リテラシーおよびメディアリテラシー理論の研究を進め、坂本が編著者として、村上が著者として参加した『メディアリテラシー:吟味思考を育む』(時事通信社)および坂本による著作『メディアリテラシーを学ぶ:ポスト真実世界のディストピアを超えて』(大月書店)を刊行するとともに、韓国の視聴者メディア財団が主催・法政大学が共催する韓日メディア情報リテラシーフォーラムにシンポジストとして参加した。その成果は『メディア情報リテラシー研究』第3巻2号(法政大学図書館司書課程)の句集記事として掲載している。また、ユネスコスクールの実践を支えるESDについては、ユネスコアジア文化センター(ACCU)と協力しながら、ESDの取り組み方としての探究学習のプロセスをまとめた映像「学び方・指導方法 探究学習のプロセスで学ぶ」(https://www.accu.or.jp/news/20220406/)を制作した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は国内においては映像サーバーの構築、国際交流の対象地域や対象校の選定、ビデオレター制作の支援については順調に推移している。また、基礎となるメディア情報リテラシーやメディアリテラシーについての理論研究を進め、論文や書籍の出版をすることができた。しかし、COVID-19流行の影響により、インドネシアのアチェ地域以外の海外の交流対象予定地域であったネパールへの渡航が実施できなかった。そのため、ネパールについては交流対象校が未定である。
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Strategy for Future Research Activity |
ネパールでの対象校の選定はCOVID-19流行の影響が低下した2022年度中に実施し、国際交流学習に向けた準備を行う予定である。また、そのための基礎理論研究として、ESDにおける、GIGAスクール構想によるデジタル端末の活用に向けたデジタル・シティズンシップ教育との関係を検討することによって、より精緻な理論構築を行う予定である。
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