2022 Fiscal Year Annual Research Report
The First World War and "Warculture"-Forming a mentality that hates enemy and i mpact on the Postwar Society
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21H00562
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
鍋谷 郁太郎 東海大学, 文学部, 客員教授 (10266356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒沢 文貴 東京女子大学, 現代教養学部, 研究員 (00277097)
平野 千果子 武蔵大学, 人文学部, 教授 (00319419)
姉川 雄大 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (00554304)
柳原 伸洋 東京女子大学, 現代教養学部, 准教授 (00631847)
今井 宏昌 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (00790669)
北村 陽子 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (10533151)
南 祐三 富山大学, 学術研究部人文科学系, 准教授 (50633450)
池田 嘉郎 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80449420)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 第一次世界大戦 / 戦争文化 / 総力戦 / 兵士 / 民間人 / 社会の暴力化 / 戦間期 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はコロナも下火になり、外国での史料調査が自由に出来るようになった。研究代表者や研究分担者も、各フィールドでようやく本格的な史料調査や外国人研究者との生身での交流が出来るようになった。 2022年度は、予定通り研究会を3回ズームを通して開催した。内訳は以下の通りである。 第4回(2022/8/7):池田(ソ連における敵としての日本人の表象)・姉川(戦間期ハンガリー人種・性差別主義体制と大戦期におけるその起源)。第5回(2923/01/07):柳原(ヴァイマル期ドイツの空襲に対する意識と「女性・子ども」ー第一次世界大戦の空襲の残響と未来戦争に遠音のあいだで)・黒沢(防空をめぐる日本陸軍と国民・社会ー昭和初年の防空演習への道のり)。第6回(2023/03/31):平野(フランスにおける第一次世界大戦研究再訪)・川崎(世界イスラエリット連盟と第一次世界大戦) これで研究分担者と研究協力者の1クール目の報告が全て終わった。議論を通じて、研究分担者・研究協力者の間で理解の幅があった「戦争文化」に関する統一認識が出来上がっていったのが最大の成果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
海外での史料調査が可能になったことで、研究分担者・研究協力者は2021年度の遅れをかなり取り戻せた。 年3回の研究会を予定通り開催出来、当初は個人的に幅があった「戦争文化」概念に関する認識も1つの共通理解へと集約して来ている。 研究分担者・研究協力者は、各自の研究成果を論文や著書の形で順調に発表してきている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度はコロナ以前に国際社会が完全の戻り、海外での史料調査を研究分担者・研究協力者は2022年度以上に精力的に行う予定である。 研究会も年3回開催(8月、1月、3月)の予定である。2クール目に入り、より深堀した研究成果報告が期待出来る。 2023年5月27日には、ドイツからフライブルク大学教授イェルク・レオンハルト氏を招聘して、東京大学でワークショップを開催する予定である。このワークショップには、アルゼンチン・ブエノスアイレス大学教授で南米の第一次世界大戦史が専門のマリア・タート氏もオブザーバーとして参加する予定である。このワークショップを通じて、「戦争文化」に関するアプローチの仕方を参加者がより精緻化出来ることが期待出来る。
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Research Products
(25 results)