2023 Fiscal Year Annual Research Report
13-15世紀の対イスラーム宣教に見るキリスト教的世界観の変容
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21H00586
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
阿部 俊大 同志社大学, 文学部, 教授 (60635788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 舞子 信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (00834623)
藤崎 衛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50503869)
黒田 祐我 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (50581823)
篠田 知暁 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (50816080)
梶原 洋一 京都産業大学, 文化学部, 准教授 (50844552)
高橋 謙公 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (50961596)
佐藤 健太郎 北海道大学, 文学研究院, 教授 (80434372)
辻 明日香 川村学園女子大学, 文学部, 教授 (60549509)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 宣教 / キリスト教 / イスラーム / 他者観 / 世界観 |
Outline of Annual Research Achievements |
4月・8月・9月・12月・3月に研究会を開催し、各会ごとに、研究代表者または分担者によって、それぞれが担当するテーマについて、研究の進捗状況の報告が行われた。4月にはオンラインで研究会を開催し、高橋謙公が13-14世紀のシチリアとマグリブの交易について、篠田知暁が中世地中海における捕虜・奴隷とその解放について、それぞれ報告を行った。また、8月には北海道大学においてハイブリッドでの研究会が予定されていたが、台風のため、オンラインに変更して開催された。黒田祐我、梶原洋一、高橋謙公が、13-14世紀のマグリブにおけるキリスト教徒の傭兵や捕虜、商人について報告を行い、阿部俊大が7世紀から10世紀頃にかけてのキリスト教徒とイスラームの関係について報告を行った。9月にはオンラインで研究会が開催され、引き続き阿部俊大が11-14世紀のキリスト教徒とイスラームの関係の概要について、報告を行った。12月のオンライン研究会では篠田知暁サアド朝期のドミニコ会士による捕虜買い戻しの旅について報告を行った。3月には京都の同志社大学においてハイブリッド方式で研究会が開催され、私市正年がサハラの交易都市タマンティートについて、また辻明日香が十字軍期におけるローマ・カトリック教会と東方諸教会の関係について、報告を行った。いずれの報告においても、順調な研究の進展が確認され、かつ活発な質疑や情報交換が行われ、最終年度における成果の集大成に向けて、各自の研究に一層の刺激が与えられた。この他、研究代表者・研究分担者によって、個別に論文の執筆や学会報告が活発に行われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述のように、年度内に5回にわたる研究会が開催され、各メンバーの担当テーマについて、順調に研究が進展していることが確認されている。また、並行して、参加メンバーによって多くの論文の刊行や学会報告が行われている。最終年度における国際シンポジウムの開催や、成果を集大成する論文集の刊行に向けて、各メンバーが順調に研究を進展させていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年5月にオンライン研究会を開催し、野口舞子が報告を行った。8月にハイブリッド研究会を開催し、佐藤健太郎と阿部俊大が報告を予定している。また、10月にはスペインから複数名の研究者を招聘し、スペイン史学会と連携しつつ、国際シンポジウムを開催する。秋から冬にかけては、藤崎衛・黒田祐我・梶原洋一・高橋謙公を報告者とするオンライン研究会を開催し、2024年3月にはスペインから別の研究者を招聘しての国際シンポジウムの開催を予定している。これらの成果は、2025年度以降に論文集としてまとめ、刊行する計画である。
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