2021 Fiscal Year Annual Research Report
古代における年輪年代学的木材産地推定を可能にする標準年輪曲線ネットワークの整備
Project/Area Number |
21H00610
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nara National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
星野 安治 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (50644481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米延 仁志 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20274277)
大山 幹成 東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (00361064)
青柳 泰介 奈良県立橿原考古学研究所, 企画学芸部学芸課, 係長 (60270774)
海野 聡 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (00568157)
山本 祥隆 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (50610804)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 年輪年代学 / 産地推定 / 標準年輪曲線 / 年輪幅 / 古代 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,古代における年輪年代学的木材産地推定を可能にすべく,標準年輪曲線の広域ネットワークを整備することを目的とする。年輪年代学的な木材産地推定を実現するためには,年輪年代学的に確実に年代が揃った年輪データを,広い範囲に集積・整備しなければならない。そこで,これまでに集積している古代における年輪データの重複する期間について,各地域の木材試料から年輪データを集積し,地域標準年輪曲線を構築する。そして,古代都城の木材試料について年輪年代学的木材産地推定を試行し,考古学,建築史学,日本史学の観点との相互検証を行う。 研究初年度は,試料調査,及び各地域標準年輪曲線構築に向けた年輪幅の計測を中心に研究を進めた。古代都城の木質文化財を検討することにより蓄積された年輪データについて,現段階で年代が揃っている期間は,西暦360年~686年の327年間であり,試料調査を実施するのはこの期間の年輪データを含むことが期待される木質文化財にターゲットを絞って行った。そして,既に調査の内諾を得ている木質文化財試料の調査に加え,分担・協力者を中心に本ターゲットに有用な木質文化財の情報収集を行った。 年輪幅データの計測は,本研究課題の根幹となるものであり,導入済みのデジタルマイクロスコープシステムに改良を加えて撮影した画像など,年輪画像を用いて行った。年輪幅の計測は,緻密で労力が大きく,時間を要する作業であるが,木材組織に関するごく基礎的な知識を習得すれば作業自体は比較的容易であり,これまでに支援を受けた科研費研究課題でも作業補助者を雇ってデータ生産性の向上を図っている実績がある。そこで,本研究課題においても作業補助者を雇って年輪計測を進め,年輪データの集積を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度は,試料調査,及び各地域標準年輪曲線構築に向けた年輪幅の計測を中心に研究を進めた。古代都城の木質文化財を検討することにより蓄積された年輪データについて,現段階で年代が揃っている期間の年輪データを含むことが期待される木質文化財にターゲットを絞って行い,既に調査の内諾を得ている木質文化財試料の調査に加え,分担・協力者を中心に本ターゲットに有用な木質文化財の情報収集を行うことができた。 年輪幅データの計測は,本研究課題の根幹となるものであり,導入済みのデジタルマイクロスコープシステムに改良を加えて撮影した画像など,年輪画像を用いて行った。年輪幅の計測は,緻密で労力が大きく,時間を要する作業であるが,作業補助者を雇って年輪計測を進め,年輪データの集積を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目にあたる2022年度は,前年度に引き続く試料調査,及び各地域標準年輪曲線構築に向けた年輪幅の計測に力を入れる。試料調査は,分担・協力者を中心に本ターゲットに有用な木質文化財の情報収集を行うとともに,昨年度の試料探索により調査の内諾を得た唐招提寺古材の調査を開始し,年輪画像の撮影を行う。また,昨年度と同様に年輪幅データの計測は,木材組織に関する基礎的な知識を習得した作業補助者を雇って進め,年輪データの集積とデータ生産性の向上を図る。さらに,これまでに集積している現有年輪データの再整理を行い,各地域標準年輪曲線の構築を進める。
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[Presentation] Structural analysis of deterioration in King Tutankhamun’s funerary chariots and couches using wood science and X-ray radiography2021
Author(s)
Okada, Y., Ohyama, M., Kurimoto, Y., Sultan, G., Kawai, N., Matsushima, T., Ahmed Tarek Abd El-Aziz, Hanan Mostafa Abd El-Aziz, Mohamed Moustafa Mohamed, Abdrabou, A., Kamal, H.
Organizer
The 19th ICOM-CC Virtual Triennial Conference
Int'l Joint Research
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