2021 Fiscal Year Annual Research Report
「岸清一法律事務所訴訟記録」を起点とする法の近代化と裁判の実相に関する実証的研究
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21H00658
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
福永 清貴 国士舘大学, 法学部, 教授 (50278389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五島 京子 国士舘大学, 法学部, 教授 (20279095)
本山 雅弘 国士舘大学, 法学部, 教授 (70439272)
岡部 雅人 国士舘大学, 法学部, 教授 (30453989)
浅古 弘 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科・法務教育研究センター), 名誉教授 (90247198)
村上 一博 明治大学, 法学部, 専任教授 (10212250)
岩谷 十郎 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (90211763)
藤野 裕子 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70386746)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 岸清一 / 訴訟記録 / 法の近代化 / 実証的裁判研究 / 国士舘大学 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は、「岸清一法律事務所訴訟記録」を学界共通の財産として広く研究者の利用に供するために整理し、目録を作成して適切な方法で公開するために、その下準備を行った。具体的には、100年以上前の明治後期・大正・昭和初期の訴訟資料であることから埃をかぶり汚損した資料も多く含まれていたため、専門の業者へクリーニングおよび整理作業を3年計画で委託した。今年度分については、当該資料のクリーニングおよび分別作業を終えて、中性紙の保存用袋に資料ごとに収納し国士舘大学中央図書館の専用書庫に分別して保管している。 また、当該資料の適切な方法での公開に向けて、公文書管理に関する勉強会を開催した。具体的には、令和3年5月8日に、研究分担者の一人であり日本法制史の専門家である早稲田大学名誉教授の浅古弘氏に「公文書管理から考える司法記録の保存と公開」というテーマで報告をしていただいた。そこで報告された「諸外国における司法記録の保存と公開」や「日本における司法記録の保存と公開」の内容に基づき、「岸清一法律事務所訴訟記録」の保存や公開のあり方について分担研究者および研究協力者で意見交換を行った。さらに、令和3年7月3日には、明治後期・大正・昭和初期に活躍した岸清一弁護士の業績や人物像を知るために外部の研究者(江戸川大学客員教授の古城庸夫氏)を招聘して講演会を開催した。 さらに、令和3年7月17日に、「岸清一法律事務所訴訟記録」の目録化に向けて、採録項目について検討するための研究会を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画に基づいて、訴訟資料等の公文書管理の実態および方法等についての勉強会を行い、岸清一氏の実像の解明を目的とした講演会も開催している。また、「岸清一法律事務所訴訟記録」の目録化に向けた採録項目の検討のための研究会も開催している。 加えて、「岸清一法律事務所訴訟記録」のクリーニングおよび整理作業については、3年計画の初年度分も予定通りに実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度と同様、「裁判記録班」と「裁判研究班」の二つの研究グループで活動する。「裁判記録班」では、引き続き岸清一訴訟記録のクリーニングおよび整理作業(3年計画の2年度分)を行う。また、目録化に向けて採録項目の確定について検討する。「裁判研究班」では、クリーニングおよび整理作業を終えた資料について、岸清一法律事務所が訴訟に向けてどのような準備(訴状や準備書面の作成)を行っていたかを分析するとともに、判決文から裁判所がどのように事実を認定し、法の解釈適用を行っているかについて調査する。
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