2021 Fiscal Year Annual Research Report
消費者都市の実証研究:消費行動が形成する集積のメカニズムと都市の内部構造
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21H00703
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
中島 賢太郎 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 准教授 (60507698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手島 健介 一橋大学, 経済研究所, 教授 (10817737)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 消費者都市 / 都市経済学 / 空間経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題には大きく分けて二つのプロジェクトがある。まず、築地水産仲卸市場をケースとした研究については、これまで整備してきた築地水産仲卸データと、信用調査会社の保有する企業データベースとの接続を行った。そのうえで、接続したデータを用いて予備的分析を進めた。スマートフォンGPSデータを用いた研究については、都市住人の消費のための移動行動を取り入れた数量都市経済モデルを構築し、それを用いた分析を行った。特に、地下鉄の新規開業に注目し、それが住人の厚生に与えた影響について空間的一般均衡効果を含めた形で厚生分析を行い、消費のための移動行動の有無が厚生に一定の影響を与えていることを示した。その内容をNBER Working Paperとして公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
築地水産仲卸市場をケースとした研究については順調に企業データベースとの接続を行うことができ、スマートフォンGPSデータを用いた研究についてはワーキングペーパーとして成果を公表するに至ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
築地水産仲卸市場を対象とした研究については、企業データベースとの接続を行ったデータを用いて分析を進める。特に、企業データベースでしか取得することのできない企業特性に注目した分析を進める。また、スマートフォンGPSデータを用いた分析については、都市住人の消費のための移動についてより現実的な設定とすることについて検討を行い、モデルの改良を行う。
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