2021 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの教育達成・健康に関する実証分析 ー長期の大規模縦断調査を利用してー
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21H00721
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
若林 緑 東北大学, 経済学研究科, 教授 (60364022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
暮石 渉 国立社会保障・人口問題研究所, 社会保障応用分析研究部, 第3室長 (00509341)
McKenzie Colin 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (10220980)
井深 陽子 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20612279)
湯田 道生 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (30454359)
梶谷 真也 京都産業大学, 経済学部, 准教授 (60510807)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 家族経済学 / 応用計量経済学 / 公共経済 / 社会保障 / 医療経済学 / 教育経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、厚生労働省・文部科学省に本科研に基づいた研究計画書を作成した。具体的には、子どもの教育達成と健康について、(I)マクロ環境のショック、(II)個人の環境、(III)政策の3つの側面から、分析を行うことについての研究計画書を作成し、21世紀出生児縦断調査を取得した。まずは、このデータを最大限活用し、観察されない個人の異質性を考慮し、差分の差法(DID)や自然実験等の手法で因果関係を解明するための、データの整理を行い、関連研究の文献サーベイを行いつつ、データ分析の準備を行った。なお、暮石・若林・マッケンジーは子どもの質と量に関して、井深は景気変動と子どもの発達について、暮石・若林・湯田は医療助成と子どもの発達について、梶谷は睡眠が子どもの健康に与える影響について上記準備を行った。なお、暮石・若林を中心として厚生労働省、文部科学省に本科研テーマに基づき「21世紀出生児縦断調査平成13年出生児」「21世紀出生児縦断調査平成22年出生児」の貸出を依頼し貸出の許可を受けた。また申請のために、研究分担者とともに質問票の内容を精査し、研究プロジェクトのためにどのような変数が必要か議論を行った。21世紀出生児縦断調査の特に平成13年出生児は文部科学省に移行し、これまでのマイクロデータにはない貴重な情報を長期にわたり収集できていることが可能である。大規模調査を使い、因果関係を丁寧に扱うことで研究プロジェクトを進めることが可能である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に申請が通りデータを取得することができたのは大きな成果である。暮石・若林・マッケンジーは子どもの質と量に関して、井深は景気変動と子どもの発達について、暮石・若林・湯田は医療助成と子どもの発達について、梶谷は睡眠が子どもの健康に与える影響について引き続き分析を行う予定である。一方、海外での研究発表がコロナウイルスによる行動制限でほとんどできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に申請が通りデータを取得することができた。 コロナウイルスによる行動制限の緩和が少しずつできてきているため、国内・海外で 積極的に発表したいと思っている。一方、オンラインの活用も積極的に行い、たとえ 行動制限がしづらかったとしても発表を積極的にしていくべきだろう。
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