2021 Fiscal Year Annual Research Report
Knowledge creation to manage organizational inertia using multilayered networks.
Project/Area Number |
21H00744
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
大江 秋津 東京理科大学, 経営学部経営学科, 准教授 (90733478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西脇 暢子 日本大学, 経済学部, 教授 (50315743)
渡邉 万里子 東京理科大学, 経営学部経営学科, 講師 (70736701)
安田 直樹 立教大学, ビジネスデザイン研究科, 准教授 (70756981)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 多層的なネットワーク / 組織完成 / 知識の組み替え / 媒介性 / 専門性 / 海外子会社 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、理論研究を進めながら、データ収集を前倒しで本格的に実施した。分析用データのために、世界の未上場企業の情報を収集するためにOrbisと、自動産業に関する詳細情報を掲載しているマークラインズというデータベースを契約し、データ収集を進めている。今年度は主に自動車産業に研究テーマを絞って1本の事例研究と3本の実証研究にわけて進め、それぞれ進捗状況が異なる。 まず、チェコの自動車産業の事例研究として「本社ガバナンスと海外子会社の知識移転のメカニズム」を明らかにする研究を実施している。この研究では、国内学会発表を行い、国際学会にはアクセプトされ、来年度発表予定である。毎年実施しているチェコの企業のインタビューはZoomで実施した。自動車産業を対象とした事例研究を実施することは、他の3本の実証研究の分析結果の理解やその背景にあるメカニズムを解釈するために必須である。「タイの自動車産業における多国籍企業の環境問題に関する現地化と国際化に関する研究」では、複数のネットワークをどのように活用して、日本の海外子会社における現地適応とグローバル適応の選択ついて明らかにする。現在、理論研究を進めながら仮説設定を行い、データ収集を進めている。「サプライチェーンネットワークとTMTネットワークが多国籍企業の国際化に与える影響に関する研究」では、自動車のタイヤ産業を対象に進めており、データ収集を開始した。「自動車産業のサプライヤーネットワークに関する実証研究」では、コア技術と市場的知識が海外工場と本社間の技術知識移転に与える影響について明らかにする。この研究では、データ収集がほぼ終了して、活発に学会発表を行い、受賞をすでに3回している。 この他に化学産業のデータによるネットワーク分析を行っている研究も実施しており、いずれも学会発表をすでにおこなっており、結果をふまえて追加のデータ収集をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集については前倒しで実施しているが、当初よりも大規模な収集量となっているため、スケジュール通りと考える。その他の進捗は、ほぼ進捗通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集が大規模化していることから、翌年度一杯でデータを収集するよう努力するが、難しい場合は、契約が切れるデータベースを優先して、データのダウンロードをまとめて行い、加工をその後に実施する。
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Research Products
(8 results)