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2022 Fiscal Year Annual Research Report

戦略的リーダーシップと評判・結束・仲介のネットワークメカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 21H00753
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

安田 雪  関西大学, 社会学部, 教授 (00267379)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 生稲 史彦  中央大学, 戦略経営研究科, 教授 (10377046)
池田 謙一  同志社大学, 社会学部, 教授 (30151286)
鳥山 正博  立命館大学, 経営管理研究科, 教授 (60574027)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywordsネットワーク分析 / ソーシャルネットワーク / 企業間関係
Outline of Annual Research Achievements

今年度は、ゲーム構造下における社会的ネットワークと信頼関係の調査モジュールをシカゴ大学ビジネススクール他、海外の研究者チームと合同で設計する、調査設計に時間を費やした。ZOOMにより国際会議が可能となったため会議研究者との連携がはかどった。欧州と米国の研究者らと、最新のテスト質問紙調査の設計を議論し、その日本語訳の調整を試みた。また、国内の小さなサンプルを対象にプリテストとして景品付き調査実験を行なったが、リアルな通貨と報酬が物である場合との差が著しいことが確認された。調査へのコミットメントと回答者の心理状態に、報酬の差が大きな影響を及ぼすことは、戦略的行動として予測されていたが、当初の想定以上の差異が認められた。
一方、海外からの国際比較用のデータは既にあがってきているものもあり、国際比較研究、すなわち日本データに対する要望が強くなりつつあるため、対応が急がれている。調査設計よりも実査の委託可能な企業を探すことに苦戦をしており、国内出張をふやし、企業への説明・依頼などを繰り返してはいる状態である。
一方で、京都企業に関するデータベースを内部で構築しデータの整理をすすめているが、パネルデータであるため、初年度に収集したデータと、今後収集するデータとを時間をかけて比較する基盤データの軸がそろったことは成果と言える。 閉じたグループ内研究会での報告などはあるが、外部への発信がまだ不足している。丁寧な分析を行い、企業情報の管理と整理に配慮した論文化、一般への成果報告の方法をグループメンバーで検討している。ポストコロナ時代になり、報告機会や研究会開催機会がふえ、打ち合わせも可能になるためこの点は改善が期待できる。経営学における企業間関係ではなく、関連領域へ方法論を横展開した研究も進み、法本論や分析概念の洗練を進めたという、思いがけぬ成果もあった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

国際比較調査が可能なフレームワークが整い、質問紙調査の基本的構造が決定した点が大きい。海外との調整がzoomにより大幅に進んだ最新のネットワークデータの収集モジュール(質問群)のありかたが、昨年度よりも大幅に改善したことと、現状の問題点をすぐに研究チームで整えて、相談できる国外の関連研究者との連携体制が完全に整ったことが大きい。国内で全国調査を標本抽出にもとづき、一定の規模で実施できる主要な調査会社のいくつかから、なぜ本研究における調査が日本国内では困難であるのかについて、繰り返し議論を行い、民間調査企業やコンサルティング企業との議論をふかめたことも速度は遅いながらも、必要なプロすすを踏んでいる段階であると考える。
来年度以降も小規模調査を複数実施してつみあげを行うか、あるいは全国規模の展開をめざし、実査企業への説明と依頼をおこなっていくのかについて、検討を続ける基盤ができたと考える。
一方、WINDOWSの更新やソフトウェア環境の変化により、研究開始年度よりも大幅にマシンパワーの制約条件が厳しくなったことも確認されたため、必要な対応をするという課題も明らかになった。半導体製薬によるマシンの供給不足が解決すれば、この点は、早急に改善すべく、必要な要件の発注準備などを整え、あしもとがためができたことは順調といえよう。
印刷関係や資料収集は順調に進んでいる。データ整理やプログラミングについての学習も一方ですすんでおり、研究室のハードウェアの改善がなされればまた、研究を大きく進展させられる状況ができた。
直接経営学ではないが、関連した凛冽領域へ、ネットワーク分析の「方法論」を横展開した独自研究の報告の準備も進めている。

Strategy for Future Research Activity

(1)主要計算用計算機として購入してある現有機材のとりかえ、新機種の購入(現有機器の故障、不具合、計算速度の遅さ、メモリの不足によりデータ解析中にフリーズすることが繰り返されるため)(2)印刷機器の再設定(現有機器は速度が遅く、不具合が多発するため)、(3)海外研究者との国際比較データ取得のための実査企業の探索、営業車への説明と同意の獲得、(4)海外研究者とのすりあわせ、海外データから得られた、研究実験の知見についての研究会での報告を聞き、日本版への参考として、調整を重ねる
(5)国内学会、私的研究会及び打ち合わせにより、今年度の分担者とのすりあわせとネットワークデータについての議論、(6)地域ローカル企業マネージャーとの人的関係の拡大構築継続及びメンテナンスの実施、(7)ヒアリングデータ、データベースデータからの特徴の時系列的変化(とりわけコロ前、コロナあとの)パネルデータの整理と事後的点検
(8)データからの読み取り、作業仮説・研究仮説の再抽出と整合性のチェック
(9)その他、各拠点における研究室事の課題の遂行

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 Other

All Int'l Joint Research (1 results) Presentation (1 results)

  • [Int'l Joint Research] Ronald, Burt/Chicago Booth School of Business(米国)

    • Country Name
      U.S.A.
    • Counterpart Institution
      Ronald, Burt/Chicago Booth School of Business
  • [Presentation] ”結束と橋渡しの二項対立をこえた >> フリッピングと評判効果”2022

    • Author(s)
      安田雪
    • Organizer
      ソーシャルメディアワークショップ (SMWS2022)

URL: 

Published: 2023-12-25  

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