2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a comprehensive support program for caregivers in their 40s and 50s to improve their happiness in caregiving, childcare, and work
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21H00802
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
森山 葉子 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (10642457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越智 真奈美 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (00749236)
田宮 菜奈子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20236748)
松澤 明美 茨城キリスト教大学, 看護学部, 教授 (20382822)
涌井 智子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (70725845)
高橋 秀人 国立保健医療科学院, その他部局等, 統括研究官 (80261808)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 介護者支援プログラム / 介護者の幸福感・QOL / ポジティブ心理学 / 従業員幸福感 / 育児 |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国の社会状況の変化:超高齢化、女性の社会進出、晩婚化、晩産化等に伴い、子世代、特に嫁が行ってきた高齢者介護は、実の息子・娘による介護、老老介護、ヤングケアアラー、ダブルケアなど多様化しており、伴う問題やその解決策、支援策も異なる可能性がある。これまでの我われの研究で、女性家族介護者の幸福感が低いこと、40代介護者の社会的ケア関連QOLが低いことを明らかにしており、この年代に特有の介護、育児、責任ある仕事等の重複プレッシャーやストレスの影響が考えられた。そこで、40・50代中年介護者にフォーカスをした介護のみならず、育児、仕事での支援も含め、ポジティブ心理学を応用した、介護者の幸福感を高める総合支援プログラムの開発・評価を行うことを目的としている。 本年度は、40・50代の介護者、特にダブルケアと呼ばれる介護と育児の両方を担っている介護者の実態把握、既存介護者支援プログラムについて、認知症の特徴やその接し方について、またポジティブ心理学に基づく育児支援、効果的な接し方、さらに幸福感を高める仕事法支援等の文献整理を行った。 また、介護者調査を用いて、当該年代の介護者を、介護のみ、介護と育児、介護と仕事、介護と育児と仕事を担うの4グループに分けて、幸福感やQOL等の実態を把握する分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度に予定していた、各種の文献整理と、データ分析による40・50代介護者の実態把握を進めることができた。 介護者支援ニーズ把握のための介護者へのインタビューについては、新型コロナウィルス感染症が治まっていないことを鑑み、来年度の実施とすることにした。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目は、今年度の成果を反映し、ポジティブ心理学をベースとした介護、育児、仕事における総合的プログラムの開発を行う。その際、当初の計画には予定していなかったが、プログラム開発方法に関するプロトコルについての先行研究の文献整理を行い、科学的な方法によりプログラム開発を目指す。 3年目は、この開発したプログラムを介護者に適用し、幸福感、社会的ケア関連QOL、介護負担感、孤独感などのプログラム評価に関わる指標を調査・分析し、プログラムの効果を検討する。 4年目は、プログラム評価について詳細な分析を行い、研究発表を進めていく。
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