2021 Fiscal Year Annual Research Report
Considerations to Elucidate the Pathology of Handwriting and Support of Children with Developmental Coordination Disorder Based on Internal Model of Motor Control
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21H00890
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
松山 郁夫 佐賀大学, 教育学部, 教授 (90363415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 茂暢 佐賀大学, 教育学部, 講師 (20733942)
中村 理美 西九州大学, 子ども学部, 講師 (60826593)
芳野 正昭 佐賀大学, 教育学部, 教授 (70284619)
後藤 和彦 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 助教 (50907235)
山津 幸司 佐賀大学, 教育学部, 教授 (90299579)
井上 伸一 佐賀大学, 教育学部, 教授 (80260727)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 発達性協調運動症(DCD) / 不器用 / 運動制御の内部モデル / 脳血流動態 / 脳波μ波 / 日本語書字動作 / 眼球運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度に、日本語書字動作における動作特徴と運動制御の内部モデルに関する基礎研究を開始した。 脳血流計と脳波計等を選定して購入後、これらの機器を使用して、健常成人10名を対象に して、日本語書字動作中、および書字動作観察中における脳血流動態と脳波μ波を計測した。得られたデータを分析して、脳血流動態と脳波μ波の特徴について検討した。その結果、運動制御の内部モデルを検討するために、(1)Koch et al. (2018)等の先行研究から、NIRSを用いて書字動作の内部モデルの獲得が背外側前頭前野の血流動態を右側性化させること、(2)Lust et al. (2019)の先行研究から、書字動作の行為遂行時に生じるμ波抑制が、書字動作の観察時に生じることを確認することができた。このことから、2022年度に実施予定の発達性協調運動症の児童生徒に対する脳血流動態と脳波μ波を計測の仕方に関する知見が得られた。 また、定型発達者の日本語書字動作における指先-腕-姿勢に関するモーションキャプチャによる動作解析、および日本語書字動作中の眼球運動計測を開始した。健常成人10名を対象として、Prunty et al. (2014)を先行研究に、10分間の手書き自由記述課題を作成し実施した。分析は参加者の指先-腕-姿勢を複数台のビデオカメラで記録し、その映像を動作解析した。また同課題を実施中に眼球運動計測装置を用いて視線の移動や停留時間を計測した。得られたデータを今後の計画の基準として、2022年度に実施予定の、日本語書字動作における指先-腕-姿勢に関するモーションキャプチャによる動作解析、および日本語書字動作中の眼球運動に関する計測の仕方に関する知見が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先述した通り、2021年度に予定していた研究を進めることができた。再度、先述したことと同様であるが、次の研究を実施した。日本語書字動作における動作特徴と運動制御の内部モデルに関する基礎研究を開始した。 脳血流計と脳波計等を選定して購入後、これらの機器を使用して、健常成人10名を対象にして、日本語書字動作中と書字動作観察中における脳血流動態と脳波μ波を計測した。得られたデータを分析して、脳血流動態と脳波μ波の特徴について検討した。運動制御の内部モデルを検討するために、Koch et al. (2018)等の先行研究から、NIRSを用いて書字動作の内部モデルの獲得が背外側前頭前野の血流動態を右側性化させること、また、Lust et al. (2019)の先行研究における、書字動作の行為遂行時に生じるμ波抑制が、書字動作の観察時に生じることを確認することができた。このことから、2022年度に実施予定の発達性協調運動症の児童生徒に対する脳血流動態と脳波μ波を計測の仕方に関する知見が得られた。 また、定型発達者の日本語書字動作における指先-腕-姿勢に関するモーションキャプチャによる動作解析、および日本語書字動作中の眼球運動計測を開始した。健常成人10名を対象として、Prunty et al. (2014)の先行研究を参考にして、10分間の手書き自由記述課題を作成し実施した。分析は参加者の指先-腕-姿勢を複数台のビデオカメラで記録し、その映像を動作解析した。また同課題を実施中に眼球運動計測装置を用いて視線の移動や停留時間を計測した。得られたデータを今後の計画の基準として、2022年度に実施予定の、日本語書字動作における指先-腕-姿勢に関するモーションキャプチャによる動作解析、および日本語書字動作中の眼球運動に関する計測の仕方に関する知見が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度については次の研究を進める予定である。 日本語書字動作における子どもの動作特徴に関する調査の開始する。 定型発達児とDCD児の日本語書字動作における指先-腕-姿勢に関するモーションキャプチャによる動作解析、および日本語書字動作中の眼球運動計測を実施する。調査予定期間は、2022年4月から2023年3月で、対象者は佐賀大学教育学部附属小学校,佐賀大学発達障害児運動教室に在籍する児童とする。方法と分析については、10分間の手書き自由記述課題を作成し実施する。加えて、定型発達児と発達性協調運動症児のデータを比較することで、本語書字動作における運動特徴の発達的変化、および発達性協調運動症児の特徴を明らかにする。
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Research Products
(1 results)