2023 Fiscal Year Annual Research Report
船位決定時における作業手順の機序解明と海事教育の技術評価手法に関する開発
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21H00910
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
瀬田 広明 東海大学, 海洋学部, 教授 (20311037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 健一 鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (00825440)
吉田 南穂子 鳥羽商船高等専門学校, その他部局等, 准教授 (10598543)
鈴木 治 中部大学, 工学部, 教授 (20270275)
高嶋 恭子 東海大学, 海洋学部, 准教授 (70580471)
今井 康之 東海大学, 海洋学部, 特任准教授 (90506510)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 海事教育 / 視線計測 / 航海学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、操船シミュレータや体験教材を用いた実習もしくは船舶運航時に、作業する訓練生や教員、現役航海士が、どの情報をもとにどのような判断を下しているのかを視線情報を用いて分析し、その判断過程を解明することである。本年度は下記の内容を実施した。 (1) 前年度に実施した①天測暦およびADMIRALTY Nautical Almanacを使用した天測計算中の視線計測実験、②操船シミュレータでの操船訓練中の視線計測実験、③小型舟艇操縦中における視線計測実験を、学生に対して実施し、それぞれの分析を行った。 (2) それぞれの実験時の視線情報をヒートマップやスキャンマップなどの方法で可視化した。それを基に①天測計算時のつまずき箇所の要因を分析するため、応用行動分析とグリッド評価を実施し、学校の定期試験のような解答用紙からでは読み取ることのできない不正解や正解につながる作業要因を見いだせることが示唆された。②の結果からは、実習期間の長さにより、見張り作業の質や量の違いが明確に異なることが示された。また、視線の動きを分析することでどのような手続きで情報収集から判断まで行っているのかを視覚的に提示した。③では、操縦中における視点の広がりを分析することで、周辺海域の状況把握に関する技量差の抽出に成功した。操縦経験が増すに従い、他船の動静把握とともに海域の現状把握を同時に行っていることが見受けられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
視線計測実験およびその解析が順調に進んでおり、適宜、成果発表を実施しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021〜2023年度の成果を踏まえて、2024年度は以下の3項目について引き続き実施する。 (1)海事教育に関連した航海関連作業時の視線情報を分析し、適宜、成果発表を実施する。 (2)カリキュラム開発及び実習内容の改善に繋げるために継続して実施・試行を行う。 (3)国際的な研究成果とするため、海外の海事教育機関(イスタンブル工科大学、韓国海洋大学)において同様の実験実施を検討する。
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