2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H00924
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
宮川 健 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30375456)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川添 充 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 教授 (10295735)
吉川 昌慶 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10757743)
濱中 裕明 兵庫教育大学, 連合学校教育学研究科, 教授 (20294267)
袴田 綾斗 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (50824215)
大滝 孝治 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (90750422)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 探究型学習 / 数学の教員養成 / 大学の数学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,事前に教えるべき内容を決定せず,ある疑問を解消するために,インターネットなど使えるものは何でも使い,必要なものは必要に応じて学習するといった研究者のような探究活動を通して数学を指導する「世界探究パラダイム」と呼ばれる教育観に基づいた大学における新しい教師教育の可能性を探ることである. 初年度である2021年度は,プロジェクトの各メンバーが,本研究の問題意識,教材開発を進める上で基盤となる理論的枠組み,これまでの研究成果(先行研究を含む)などをほぼ毎月のオンラインセミナー等で共有した.2022年度の第一の目標は,探究型学習を中心とする授業やゼミのための教材を開発・実践しデータを収集することであった.これらのデータは,今後,探究型学習を取り入れた授業を実践するにあたり教師に必要となる知識・技能,専門性の検討に用いられる.具体的には,「大学教員養成における数学(フィボナッチ数列)の探究型ゼミの設計と実践」,「大学教員養成における確率・統計の探究型授業の設計と実践」,「大学における文系学生に対する線形代数の探究型授業の設計と実践」,「高校における探究型授業の設計と実践」といった授業やゼミを実践した. また,本年度は,昨年度に既に実践しデータを収集したものについて分析を進めた.具体的には,「大学における代数学(群論)の授業・ゼミ」,「大学におけるSTEM授業」,「高校の総合学習において実践した数学的探究の授業」,「高校における数学とプログラミングの探究についての授業」といった実践データの分析である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は,新型コロナ感染症の影響でまだ海外には出かけて行きにくい状態ではあるが,国内においては対面でのプロジェクトミーティングも2回行うことができ,データ収集は非常に順調に進んでいる.
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度以降は,新型コロナ感染症の影響がさらに少なくなってくると期待されるため,これまでに収集したデータの分析を進め,その成果を国際会議で発表するなど国際的な活動を増やしていく.
|