2022 Fiscal Year Annual Research Report
Real time assessment of emotion and eating behaviors: Comprehensive investigation using EMA
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21H00946
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
大森 美香 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50312806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 裕絵 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 医長 (10581788)
中村 亨 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 特任教授(常勤) (80419473)
山崎 洋子 東京家政大学, 人文学部, 特任准教授 (30801980)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 感情 / 情動的摂食 / EMA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、有効な食行動改善プログラムや栄養指導の支援の策定を目的として、以下の研究内容を実施する:1) Ecological Momentary Assessment (EMA)を用いた調査による日常生活下での食行動生起プロセスの解明と理論的深化、2) 適正な食行動形成をめざしたリアルタイム介入の方法の開発。EMAによるデータ収集は、日常生活下の感情や行動をその場で測定でき、個人内の心理状態の時間的変動や状況要因が実際の行動生起にどのような影響を与えるかの検証を可能にすると考えられる。 2023年度は、食行動生起に関連する、感情や渇望感の個人内変動、心理特性(感情能力、ストレス脆弱性など)の個人間差異、状況要因(対人相互作用・社会的手がかりへの暴露)の解明を行うため、1) 情動摂食およびストレス性摂食を測定する尺度開発、2) ネガティブ情動と情動的摂食の関連を明らかにする実験室実験、3) 日常生活下におけるEMAを用いた調査を実施した。ストレス性摂食や情動的摂食の測定尺度については、作成した尺度について軽量心理学的特性の検討を行い、現在、論文投稿中である。実験室実験の結果は、2023年度の日本理論心理学会で成果発表を行なった。また、2024年度7月に開催されるInternational Congress of Psychologyにて口頭発表およびシンポジウムにて発表を予定している。さらに、2023年度中に、EMAを用いたデータ収集およびデータ解析の準備を行ない、2024年度中の成果発表をめざしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度予算の繰越を行い2023年度に研究を実施した。計画されていた、EMAを用いた調査、情動的摂食の実験室実験によるデータ収集を完了したため上記のとおりとした。
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Strategy for Future Research Activity |
EMAを用いた行動調査については、2023年度に収集した強縦断データの解析を進めるとともに、2023年度のデータ収集の限界を改善すべく新たなデータ収集を計画する。同様に、情動的摂食の実験についても、実験パラダイムの改良を加え、あらたなデータ収集と成果発表を行う。
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