2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Community-Wide Cognitive Behavioral Therapy to support Hikikomori (CWCBT-H)
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21H00951
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
境 泉洋 宮崎大学, 教育学部, 教授 (90399220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 隆弘 九州大学, 大学病院, 講師 (70546465)
吉永 尚紀 宮崎大学, 医学部, 教授 (80633635)
齋藤 暢一朗 北海道教育大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (90722091)
野中 俊介 東京未来大学, こども心理学部, 講師 (90821736)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ひきこもり / コミュニティワイド認知行動療法 / CRAFT / 行動活性化 / 環境アセスメント / オンライン支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請の研究においては、ひきこもり状態にある人とその家族を支援するためのコミュニティワイド認知行動療法(CWCBT)の開発を目的としている。初年度においては、ひきこもりに特化したアセスメントシステムの開発し、データ収集を開始している。 アセスメントシステムの開発は予定より遅れてしまったが、当初の予定より先行して、ひきこもり状態にある人へのオンラインカウンセリングを試行的に開始することができた。試行的介入においては、社交不安の低減などの効果が認められたが、ひきこもり経験者が安定して取り組める環境を確認したうえで実施する必要性があるなど、実施上の留意事項についても明らかにすることができた。この成果につていは、The World Confederation of Cognitive and Behavioural Therapiesにおいて発表を行う。 さらに、ひきこもり状態にある人が参加しやすい環境づくりに関するチェックリストであるCWCBTチェックリストの基礎データを得ることができた。データ解析からは、ひきこもり経験者が働くうえで求めている配慮として、「仕事上の配慮」「働きがい」「心身の状態への配慮」「職場環境」「知識や連携」「柔軟な働き方」を求めていることが明らかにされた。また、ひきこもり経験者の7割以上が働く意欲を持っていることから、安心して働ける場の創出が環境調整として重要になる可能性が示唆された。この成果については、日本カウンセリング学会第55回大会において自主シンポジウムを行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウェブシステムの開発において、当初予定していなかったセキュリティ対策が必要になったため開発に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
ウェブシステムの開発に遅れが生じたが、オンラインカウンセリングの開始や新たなアセスメントの開発に関しては、予定よりも速いスピードで進んでいるため、開発のスピードを速め、当初予定通りに介入研究を開始する予定である。
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Research Products
(30 results)