2022 Fiscal Year Annual Research Report
聖祠の配置から解明する東南アジアの多層的都市文化の漸層性に関する研究
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21H01510
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
竹内 泰 東北工業大学, 建築学部, 研究員 (30553862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
脇田 祥尚 近畿大学, 建築学部, 教授 (40280119)
田代 亜紀子 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50443148)
張 漢賢 公立鳥取環境大学, 環境学部, 教授 (80341064)
魚谷 繁礼 京都工芸繊維大学, KYOTO Design Lab, 特任教授 (80601450)
政木 哲也 京都橘大学, 工学部, 専任講師 (30796264)
田中 麻里 群馬大学, 共同教育学部, 教授 (10302449)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 聖祠 / 東南アジア / 共通性 / 相違性 / 漸層性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、街路などに祀られている小さな宗教施設(聖祠)の配置や分布を調査・分析することから、歴史的都市の空間特性を明らかにする研究である。本課題では、東南アジア、特に中国の広州地域を中心とした歴史的都市を対象として、聖祠の配置調査を行うものである。東南アジアの複数の歴史的都市において、聖祠の配置や都市的分布を調査し、それら結果を相対化させ比較することから、東南アジア地域における各歴史的都市を特徴づけている諸文化の影響のグラデーション(漸層性)について検証することを目標としている。 2022年度は研究期間の2年目にあたるが、初年度に新型コロナ感染症蔓延防止対策の影響により、国外調査、特に中国東南部での調査は行えなかった。そこで、当初予定していた調査順序を変更し、中国東南部周辺諸国への調査を先行させることも視野に入れ国内外での調査を行うこととした。また、分担研究者を追加することで、それら周辺地域での現地調査を効率的に分担できるよう対応した。 具体的な調査の実施は、国内においては、前年度より継続して沖縄の石敢當調査(竹内、脇田)を行った。国外においては、シンガポール、マレーシアでの聖祠調査(竹内、張)、タイにおける聖祠調査(田代、魚谷)を行った。また、中国への調査は1月に予定準備をしていたが、突発的なビザ発給の停止により今年度の調査実施は叶わなかった。 中国への渡航の可能性は次年度以降も不透明であるため、引き続き中国東南部の周辺諸国での調査を行いつつ、中国国内での調査について可能性を探ることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止対策の影響により調査活動が行えなかったことが大きな理由としてある。今年度は上記影響が次第に緩和されたため、周辺諸国への調査を進めることで進捗を回復することはできたが、中国においては厳しい制限が継続していたため、調査の進捗は遅た状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降も、中国東南部の周辺諸国での調査を先行させつつ、状況を注視し、現地研究者とも連絡をとりながら中国東南部での調査を行えるよう準備する。
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