2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development and verification of a method to design operation process using ICT for increasing quality and efficiency in healthcare
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21H01562
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
下野 僚子 東京大学, 総括プロジェクト機構, 特任講師 (60609361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 秀 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60260965)
加藤 省吾 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 訪問研究員 (80516766)
佐野 雅隆 拓殖大学, 商学部, 准教授 (50580221)
梶原 千里 静岡大学, 情報学部, 講師 (70707835)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 品質管理 / 医療社会システム工学 / 医療業務システム / 業務プロセス設計 / 業務支援システム / 要員配置 / 卒後教育 / 社会実装 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、医療の質と効率を向上できる医療業務を実現するため、患者に対して最適な業務者を配置するための「患者-業務者マッチング(課題①)」と、業務者の力量を効果的に向上するための「個別教育(課題②)」について、臨床現場で実用可能な方法として開発し、ICT基盤を活用しデータに基づいて実証することを目的としている。 日常業務の中で半自動的に蓄積されるデータの収集と分析を通して、患者と業務者それぞれについてランクづけを行い、患者と業務者マッチングにより適切な業務者配置を、個別教育により業務者の力量向上を実現する。現場管理者と実務者との継続的な議論により、臨床との整合を確認しながら進める。併せて、研究成果の普及展開の在り方を検討している。2021年度は下記を実施した。 ・患者-業務者マッチング(課題①):採血業務における患者難易度の決定フローの更新に向けて、病院実務者とのディスカッションを通して、採血困難因子を再抽出した。 ・個別教育(課題②):採血業務における新人向けの個別教育プログラムの試行と検証を行った。新人向けの個別教育の効果として刺し直しを多く発生させる困難因子の把握と対応に関する教育の効果について、データ解析を通して検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は、課題①では患者―業務者のマッチングにかかる課題の整理に基づき、データ解析を通したフローの予備検証などを進めることができた。課題②では採血業務における新人向けの教育事項の検討を通して、レベル別に教育すべき事項に関して検討できた。さらに、採血業務の後工程にある測定分析業務に関して力量向上に向けた評価手法を複数施設において検討でき、普及可能な実践的な手法構築のための知見を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に行ったデータ解析および病院管理者や実務担当者との検討を踏まえ、2022年度は、課題①の患者―採血者のマッチングにかかる採血困難度決定フローの検証を進める。課題②の個別教育に関しては課題①にかかる実証を済ませてから着手し、両者の介入の交絡を防ぐ。また、並行して、他施設への展開にかかる議論を行い、研究成果の普及方策にかかる知見のさらなる蓄積を進める。
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Research Products
(9 results)