2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the structure of early voluntary evacuation intention during large-scale disaster warning period based on psychological model
Project/Area Number |
21H01599
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention |
Principal Investigator |
宇田川 真之 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 災害過程研究部門, 契約研究員 (20514128)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三船 恒裕 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (00708050)
田中 淳 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 名誉教授 (70227122)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 避難行動 / 洪水 / 火山噴火 |
Outline of Annual Research Achievements |
複数の災害種別で行われる避難行動の開始時期等の意思決定に寄与する心理要因を定量的に測定する汎用的な心理モデルの構築を目指している。当該科研費による研究に着手前までに、災害種別のうち津波避難の意思決定時期を目的変数として、6つの心理要因を説明変数とする平時の意思決定モデルを構築していた。 本科研費による過年度までの研究で、津波避難を対象とした心理モデルをもとに、大規模水害警戒期の事前避難の平時の意図を対象とした調査フレーム案に拡張し、Web形式でのアンケート調査等を実施した。 当該年度には、過年度の調査結果をもとに、津波および水害の危険のある両地域に共通して利用できるよう調査フレームをより汎用的となるよう修正を行ない、モデル地域での郵送調査を再度行ない、心理モデルの安定性を確認した。また、津波地域と同様に、平時の避難行動意図に、規範意識が有意な効果を持つ結果などを得た。 さらに同心理モデルにもとづき、火山噴火の警戒期の自主的な事前避難を目的変数として、調査フレーム案に拡張し、モデル地域でのWeb形式によるアンケート調査を実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度の遅れにもとづき次年度以降も平行して遅延している。その後、当初に発生した遅れ以上の遅延はなく、推移している。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度は、過年度火山噴火からの事前避難の調査フレーム案による調査結果をもとに、複数の災害種別に対応できる、より汎用性のある心理モデルの更新、および、当該心理モデルにもとづき、各災害種別に対応した共通性の高い調査フレームに更新する。 当該調査フレームにもとづく比較調査を行い、心理モデルの安定性の確認とともに、災害種別の違いによる、事前の避難行動意図への影響要因の相違を検証する。
|