2022 Fiscal Year Annual Research Report
細胞伸展デバイスの開発と高効率な血液細胞分化誘導法への応用
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21H01970
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
佐藤 香枝 日本女子大学, 理学部, 教授 (40373310)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | マイクロデバイス / OP9細胞 / 血液細胞分化 / 力学的刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
血幹細胞の発生時に転写量が増える遺伝子の一部は、今回使用しているOP9細胞を細胞集塊にして培養すると増えることがMcGarveyらにより報告されている(J Exp Med. 2017)。これらの遺伝子は分化誘導に関与する可能性がある。本研究では、OP9細胞に伸展刺激を与えたときに、これらの遺伝子の中で転写量が増えるものを見いだし、これらの遺伝子を過剰発現させたOP9細胞の作製を試みた。3種類の遺伝子の過剰発現株が作製でき、これらの細胞を用いて血液細胞への分化誘導への影響を調べたところ、3つの細胞はどれも分化誘導を促進することが見いだされた。現在、これらの細胞株でタンパク質レベルで過剰発現されているのかどうかウエスタンブロッティングを用いて解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り見いだした3種類の遺伝子の過剰発現株細胞の作製に成功し、ES細胞の血液細胞への分化誘導への効果を検証できたことから、おおむね順調に進展しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞内外シグナル伝達物質の定量をこれらの遺伝子の過剰発現株を用いて行う。リアルタイムPCRによる定量も試みる。
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