2021 Fiscal Year Annual Research Report
A challenge to homochirality in sugar catabolism----diversity in L-glucose catabolism
Project/Area Number |
21H02094
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中村 顕 筑波大学, 生命環境系, 教授 (10207863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢嶋 俊介 東京農業大学, 生命科学部, 教授 (90301548)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | L-グルコース代謝 / Luteolibacter / Verrucomicrobia / スクリーニング / 酵素立体構造解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) LG18株のL-グルコース代謝関連遺伝子の同定 同代謝経路の第3段階の反応を司ると推定されたC-4 epimerase遺伝子を同定し、酵素活性レベルで該当する反応(5-keto-L-gluconate→D-tagaturonate)を担うことを明らかにした。これにより、第4段階以降の代謝反応は、当初発見したクラスター内の遺伝子が司るものと推定された。今後はクラスター内の遺伝子がコードするタンパク質が代謝反応に寄与するのかどうか、検討を行う予定である。 2) LG18株の分類学的検討 LG18株の完全長ゲノム配列及び参照とするLuteolibacterの基準株のドラフトゲノム解析を行った。ゲノムレベルの比較では、LG18株はLuteolibacter属の新種であると推定された。 3) 新規L-グルコース資化菌のスクリーニング 筑波大学実験圃場の土壌にL-グルコースを添加して培養する「土壌培養」、及び同一土壌をサンプルとしてL-グルコース最少培地を用いた集積培養を行い、経時的に16S amplicon解析により菌叢変化を解析した。その結果、2つの培養で異なる菌叢の増加が認められ、その中には既知のL-グルコース資化菌以外の菌叢が含まれることが明らかになった。従って実環境中には多様なL-グルコース資化菌が存在することが示唆された。 4) L-GDH, L-GnDHの結晶化と立体構造解析 LG18株の代謝初段階反応を司るL-GDHの結晶化に成功した。今後はX線結晶構造解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初設定した4つの研究計画すべてで順調に研究が遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り研究を遂行する予定である。
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