2021 Fiscal Year Annual Research Report
鳥類における精子受精能力維持メカニズム:分子スイッチ調節による凍結障害回避
Project/Area Number |
21H02377
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
浅野 敦之 筑波大学, 生命環境系, 助教 (10630981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田島 淳史 筑波大学, 生命環境系, 名誉教授 (40207030)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 精子 / シグナル伝達 / 鶏 / 先体反応 / 長期保存 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、精子受精能力維持メカニズムを利用した配偶子保存技の開発を目指し、まず膜ラフトを起点とする自発的先体反応(sAR)の調節機構を調べた。得られた結果の概要を以下列記する。 ・精子には3つのSFKサブタイプが存在する。しかしリン酸化SFKの多くはcYes1に由来する。 ・カルシウム依存的タンパク質チロシン脱リン酸化酵素に対する抗体を作成し、精子発現を同定した。 ・凍結保存に伴いSFKは脱リン酸化する。この変化は、凍結前の膜コレステロール補充でも抑制できなかったことから、SFK脱リン酸化は細胞膜制御ではない可能性が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
・顕微鏡関連機器の納品がおくれた。 ・本学の新型コロナに対する活動指針により全体的に計画進行がおくれた。 ・先体反応解析試薬が製造元の品質変更により利用不可となった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ指針は消え、活動が全面的に再開された。また、先体反応解析のため新たな手法を構築し、従来と比べ遜色ないレベルのデータを獲得できる様になった。顕微鏡機材には若干時間が掛かるが、本研究の推進に支障はなくなっており、進捗が期待出来る。
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