2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21H02621
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊藤 素行 千葉大学, 大学院薬学研究院, 教授 (20377906)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝口 貴正 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (10645419)
殿城 亜矢子 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (90645425)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | ゼブラフィッシュ / ショウジョウバエ / 老化 / Notch |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢による老化は、様々な組織に起こるがその程度は均一でない上、代償的機構の存在も知られている。本研究では、複数のモデル動物を用いて加齢・病的環境において、神経機能低下に関与する因子(環境、臓器、細胞、遺伝子ネットワーク)を同定する。また、加齢と病的背景への関与が知られているNOTCHシグナルを糸口として、神経障害機能の回復手段の確立を目指す。 これまでに 加齢と生活環境による神経機能異常機構解析においては、ゼブラフィッシュの若齢と老齢若齢(3-10ヶ月、老齢:14ヶ月以降)を用いて、行動・記憶、代謝パラメータ測定を行い、加齢と各種パラメーターの相関データを得た。また、ライブイメージング手法を用いて脳血流、脳血管分岐などのデータを3ヶ月-16ヶ月齢に渡って取得した。さらに、複数のゼブラフィッシュ系統を用いて過食:通常餌の過剰給餌、高脂肪食の条件下での加齢に対しての、体重、BMI、血糖値変化データなどを取得した。ショウジョウバエモデルでは、加齢に伴う発現変化と記憶機能の相関解析のため、若齢個体と加齢個体から得たRNAを用いて、RNA-seqによる網羅的解析を行い、加齢変化遺伝子の候補を得た。 Notchシグナル活性の人為的制御については、DLL4リガンドおよびJAG1リガンドタンパク質をアミノ酸置換や断片化して活性測定を行った。その結果、野生型と比較してシグナル活性作用が数倍程度強いDll4変異体断片を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
加齢モデルなどの準備想定以上の時間がかかることがあるが、行動学習解析などは概ね順調に進んでおりデータ取得を行っている。
|
Strategy for Future Research Activity |
計画の通り、引き続き、モデル動物を用いて若齢、加齢個体の身体、学習・記憶などパラメータ測定、生化学的解析、遺伝子発現解析を行う。
|