2023 Fiscal Year Annual Research Report
Multi-omics technologies to reveal common mechanism of dystrophic and sarcopenic skeletal muscles
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21H02843
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
青木 吉嗣 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 部長 (80534172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 英雄 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所・脂質生命科学研究部, テニュアトラック部長 (10401027)
本橋 紀夫 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 室長 (50532727)
バレンタイン ウィリアム 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, リサーチフェロー (60792900)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | デュシェンヌ型筋ジストロフィー / 尿由来細胞 / MyoD / リピドミクス解析 / エクソン・スキップ / リゾリン脂質 / アシル転移酵素 / LPCAT |
Outline of Annual Research Achievements |
健常ヒト尿由来細胞を対象に、ウシ胎児血清(FBS)のロット違いが細胞膜リン脂質リピドミクス解析に及ぼす影響を評価した。FBSロットの違いにより、細胞膜リン脂質のプロファイルに差異が認められた。このことは、使用するFBSロットがリピドミクス解析結果に影響を与えることを示唆しており、実験条件の標準化が重要であることを示している。さらに、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)MyoD変換尿由来細胞を用いて、モルフォリノ核酸によるエクソン・スキップ前後の細胞膜リン脂質リピドミクス解析を実施した。エクソン・スキップ前後での細胞膜リン脂質の変動を解析した結果、エクソン・スキップによる遺伝子修正が細胞膜リン脂質プロファイルに及ぼす影響が明らかになった。最後に、リゾリン脂質アシル転移酵素であるLPCAT1, 2, 3, 4のmRNA発現レベルを定量的PCRで解析した。各酵素のmRNA発現レベルを測定することで、エクソン・スキップがリピドミクスプロファイルに与える影響のメカニズムを解明するための基礎データを提供することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書の研究計画を予定通り進めることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD) MyoD変換尿由来細胞を用いたシングルセル解析およびシングルセルエピゲノム解析を実施する。加齢性筋萎縮症とジストロフィー筋を対象に、筋萎縮の網羅的表現型解析(フェノミクス)を実施する。
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