2021 Fiscal Year Annual Research Report
The radiosensitive mechanism of bone metastatic cancer cell regulated by bone turnover
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21H02861
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
門前 暁 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (20514136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田羅 洋太 弘前大学, 医学研究科, 助教 (00443995)
三浦 富智 弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 教授 (20261456)
千葉 満 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (20583735)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 癌骨転移 / バイオマーカー / 骨代謝 / 放射線治療 / 個人差感受性 / プロテオミクス / メタボロミクス / トランスクリプトミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究概要】 本課題では、前立腺癌及び乳腺癌の骨転移巣となる骨髄内に着目し、癌細胞の成長に大きく寄与する骨芽細胞及び破骨細胞が治療用放射線によってどのような応答を示すのか、代謝因子・細胞内転写因子といった各次元の因子を統合的に解析するマルチオミックスにより機序及び規則性のあるバイオマーカーを明らかにする。課題は対象癌の放射線治療患者を参考に、骨培養を用いた基礎実験から骨芽細胞及び破骨細胞の放射線による振る舞いを分子生物学的手法にて遂行する。得られた成果は、癌骨転移疾患に対する放射線治療計画時における線量制御因子として用い、骨転移患者のQOL向上にむけた放射線個別化治療プロトコルの提案を目指す。 【今年度の実績】 今年度は、対象癌である乳癌患者及び前立腺癌患者の倫理的配慮及び患者情報の収集の流れを作成した。そして、弘前大学大学院保健学研究科倫理委員会より、より多くの患者情報を集めるための条件を含め、承認された。これを踏まえ、協力施設との綿密な打ち合わせをおこない、患者同意を得る流れの確認、及び採取試料の保管場所を確認した。また、研究代表者の所属施設であり、主な解析をする実験室への運搬方法の確認も行なった。採取サンプルの解析や基礎実験のための環境整備をおこなうため、サンプルストックに必要な器具などの消耗品を整備する。併せて、研究分担者を含む協力者と共に、研究遂行のための役割を確認した。具体的には次年度からの代謝分析及び評価を本格化させるため、以下の項目を確認した。
①培養細胞モデルを用いて、質量分析による脂質解析(リピッドミクス)、タンパク解析(プロテオミクス)、糖鎖化合物解析(グライコミクス)、代謝解析(メタボロミクス)の精度管理。 ② 転写因子の挙動解析(トランスクリプトミクス)のための設備確認 ③ 上記①②を統合的に評価するための標準化計算法の確認
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
倫理的配慮のもと、課題遂行に必要な患者検体の採取フローの確認がされたほか、解析機器が問題なく稼働することも確認され、引き続き機器類の精度管理を維持できる目途もたったため。また、患者検体のサンプリングも開始された。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、患者検体のサンプリングを進めると共に、患者情報のデータ整理を進める。また、患者検体のうち、準備ができたものからオミックス解析を進め、その機能解析である代謝評価を進める。
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Research Products
(7 results)