2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of synthetic lethal approach for chemo-radiation resistant tumor
Project/Area Number |
21H03070
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
小村 和正 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (10789853)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻川 和丈 大阪大学, 大学院薬学研究科, 教授 (10207376)
東 治人 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (40231914)
谷口 高平 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (70779686)
吉見 昭秀 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (80609016)
松井 佑介 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (90761495)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 化学放射線療法 / 薬剤耐性 / オミックスデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、申請者機関に特徴的な化学放射線療法施行症例でのオミックスデータ構築をまず大きなマイルストーンに設定し、研究を進めている。尿路上皮がん検体について、手術時からの臨床検体をRNA-later保存液保管としてバーコード管理を進めてきた。今回約500例でのリボソームRNA除去ライブラリーとwhole exome seq library作製を進めており、Novaseq6000による大規模シーケンスを実行した。 SHIROKANEパイプラインへの登録保存からgenomonによるcurationを完了し、TCGAを超える規模の世界最大級のオミックスデータ解析の準備が完了した。 約500例のうち、化学放射線療法210例、免疫チェックポイント阻害薬使用例70例となっており、多彩な臨床治療とその奏功の関係性を解析できる理想的なデータ構築が実現できている。 特定のMolecular subtypeとdriver gene alterationの相関を明らかにし、化学放射線療法症例でのexceptional responderに焦点を充てた解析を行っている。派生する研究プロジェクトの解析結果として、血中neutrophil-lymphocyte ratio (NLR)とtertially lymphoid structure (TLS)有無による免疫チェックポイント阻害薬奏功の関係性を解析した。解析可能検体であった100例のうちNLR中央値で2群に分けたところ、NLR低値の症例ではチェックポイント阻害薬奏功率が高いのに対し、NLR高値ではチェックポイント阻害薬の奏功率は0%であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
派生データを使用した発表論文を2報、Cancer Science, Molecular Cancerに報告しており、研究は順調に進捗している。
|
Strategy for Future Research Activity |
Codexフェノサイクラーによるオリゴバーコードを使用した多重免疫染色システムを用いて、500例のtissue microarrayを40種類以上の多重免疫染色をおこなう免疫微小環境アトラスの作製を行う計画を準備している段階である。
|
Research Products
(5 results)