2022 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノムコホート研究でのインフォームド・アセント用ICT資材開発と評価に関する研究
Project/Area Number |
21H03155
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 朋子 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 准教授 (50436119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 与志文 東北大学, 教育学研究科, 教授 (20231293)
石山 ゐづ美 常葉大学, 保育学部, 教授 (70541704)
浅井 篤 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80283612)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | インフォームド・アセント / 全ゲノム解析研究 / ICT / ゲノムコホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
ゲノム医療の実用化に向けて、健常人を対象とするライフコースを俯瞰した大規模な全ゲノム解析研究が国内外で実施されている。全ゲノム解析研究では健常な子どもたちの参加が必要とされているが、子どもは成人である保護者からの代諾の下に研究対象となっているのが現状であり、適格なインフォームド・アセント(I.A.)を得る体制構築には至っていない。また、ヒト遺伝学教育を受けていない子どもに全ゲノム解析研究について説明し、研究参加の賛意を得ることは容易ではない。全ゲノム解析研究に参加する小学生から中学生に活用できるICTを活用したI.A用資材とその有用性を評価するための指標を開発し、実用化する。本研究では5年間の研究期間で、子ども自身のゲノム医学リテラシーを向上させ、子どもの人権を尊重した全ゲノム解析研究が実施される体制構築を最終目的とする。 5年間の2年目である令和4年度は、小学校1~3年生を対象とするI.A用ICT資材(アセント資材A)制作とそれを評価する調査(パイロット調査A)を実施する。 本研究グループが制作してきたヒト遺伝学教育教材を参考に、アセント資材Aを制作する。全ゲノム解析研究に参加する小学校1~3年生100名を対象に、本研究への協力を得る。本研究への協力を得られた対象児に、ゲノムメディカル・リサーチコーデネータ(GMRC)がアセント資材Aを用いて全ゲノム解析研究に対するI.A.を得る。同時にゲノムコホート研究において活用できるインフォームド・アセント能力測定尺により、アセント資材Aがゲノムコホート研究のI.A.資材として有用であるかを調査する(パイロット調査A)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
5年間の2年目である令和4年度は、小学校1~3年生を対象とするI.A用ICT資材(アセント資材A)制作とそれを評価する調査(パイロット調査A)を実施する計画だった。 本研究グループが制作してきたヒト遺伝学教育教材を参考に、東北芸術工科大学の協力を得て、アセント資材A「モノクロゲノム」を制作した。 全ゲノム解析研究に参加する小学校1~3年生100名を対象に、全ゲノム解析研究において活用できるインフォームド・アセント能力測定尺を用いて、アセント資材Aが全ゲノム解析研究のI.A.資材として有用であるかを調査する(パイロット調査A)予定だったが、この調査を完了することができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
5年間の2年目である令和4年度に制作したアセント資材A「モノクロゲノム」を基に、東北芸術工科大学の協力を得ながら、アセント資材B(小学校4~6年生を対象とするI.A用ICT資材)とアセント資材C(中学生を対象とするI.A用ICT資材)の制作を進める。 併行して、全ゲノム解析研究において活用できるインフォームド・アセント能力測定尺を用いて、制作物が全ゲノム解析研究のI.A.資材として有用であるかの調査(パイロット調査)を進める。
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Research Products
(14 results)