2022 Fiscal Year Annual Research Report
Developing institutional and impressional perspectives on cell-design
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21H03163
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三成 寿作 京都大学, iPS細胞研究所, 特定准教授 (60635332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 雅弘 京都産業大学, 生命科学部, 准教授 (30569231)
木村 めぐみ 公益財団法人未来工学研究所, 研究センター, 研究員 (50711579) [Withdrawn]
高嶋 佳代 京都大学, iPS細胞研究所, 特定研究員 (60620987)
春日 美由紀 京都芸術大学, アート・コミュニケーション研究センター, 非常勤講師 (60913340) [Withdrawn]
岩江 荘介 宮崎大学, 医学部, 准教授 (80569228)
伊達 隆洋 京都芸術大学, 芸術学部, 准教授 (80555029)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ゲノム編集技術 / 再生医療 / 幹細胞研究 / 対話型鑑賞 / デザイン / 規律 / ガバナンス / ELSI |
Outline of Annual Research Achievements |
次年度においては、「人為的改変を施した細胞」のあり方を問うにあたり、ゲノム編集技術といった先端科学技術に関する論点から、人由来試料の取り扱いといった研究対象に関する論点へと、その焦点の切り替えを行った。昨年度においては、科学技術の登場が規律のあり方に対してどのような影響を与え得るのかについて検討したが、本年度においては、人由来試料に対してどのような規律がどのような経緯で策定されてきたのかについて深掘りした。また幹細胞治療や再生医療に関する臨床試験等のあり方についても、「人為的改変を施した細胞」に対する社会的認識という観点から考察し論考として取りまとめた。さらに、COVID-19に代表されるように、感染症研究においても現在「人為的改変を施した細胞」のあり方が問われている。本年度には、多角的観点から「人為的改変を施した細胞」のガバナンスのあり方を捉えるために、enhanced potential pandemic pathogensの取り扱いに関する経緯について分析し論考として取りまとめた。印象論に関しては、初年度に続き次年度においても、京都芸術大学の関係者と意見交換を図り、「人為的改変を施した細胞」とデザイン、一般の方々との接続のあり方について議論を深めた。また本年度には、本研究で特に着目している対話型鑑賞に関して、VTC/VTS日本上陸30周年記念フォーラム2022「対話型鑑賞のこれまでとこれから」(主催:京都芸術大学アート・コミュニケーション研究センター)が東京国立博物館平成館大講堂において開催されたため、本フォーラムにおいて、生命科学と社会とのかかわりに対して対話型鑑賞を応用する試みに関して話題提供を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究領域に関係する規律やデザイン、対話型鑑賞に関して検討を行えているため。
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Strategy for Future Research Activity |
人由来試料に対する規律のあり方や対話型鑑賞の実践の方向性について検討を行う。
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Research Products
(7 results)