2023 Fiscal Year Annual Research Report
A study of psychological concepts that influence the formation of health state preferences
Project/Area Number |
21H03172
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
能登 真一 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (00339954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下妻 晃二郎 立命館大学, 生命科学部, 教授 (00248254)
齋藤 信也 岡山大学, 保健学域, 教授 (10335599)
白岩 健 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (20583090)
福田 敬 国立保健医療科学院, その他部局等, センター長 (40272421)
石田 博 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50176195)
齋藤 翔太 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (60739465)
岩谷 胤生 岡山大学, 大学病院, 講師 (90771379)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 選好 / QOL / 脳卒中 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,患者の選好に影響を与える心理学的構成要素は何かというリサーチクエスチョンに基づいて,自己効力感(self-efficacy)や自己の健康管理との関係について調べた.日本在住の一般住民を対象にウェブアンケートを通して,EQ-5D-5L,HUI3,General Self-Efficacy Scale(GSES),Health Locus of Control Scale(HLCS)を用い,運動習慣,睡眠状態,薬の使用状況などの影響もあわせて調査した.また脳卒中経験者に対しては,リハビリテーションに対してどのような要素を選好するかについてDiscrete Choice Experiment(DCE)という手法を用いて調査した.健常者に対する選好調査では,EQ-5D-5LスコアとGSESおよびHLCSとの相関はそれぞれ0.253および0.223であり,HUI3スコアとの相関はそれぞれ0.42および0.30であった.適度な運動習慣と睡眠は,自己効力感および健康管理の場所と強く関連していた.一方,脳卒中患者に対する調査では,リハビリテーションプログラムのうち,統計的に有意な係数が算出されたのは,1時間の治療(0.173、95%CI=0.088-0.258),通院(0.241、95%CI=0.180-0.303),女性セラピスト(0.186、95%CI=0.125-0.247)であり,治療内容や治療対象となる麻痺肢については,有意差を認めなかった.これらの結果から,健常者では運動習慣や睡眠に,リハビリテーションではいくつかの要素に選好の偏りがあることが実証され,これら人々の選好を理解し,さまざまな政策やアプローチを検討していく必要性が示唆された.
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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