2021 Fiscal Year Annual Research Report
テレナーシングにおけるオラリティの同期現象を核とした共感成立過程の解明
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21H03229
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
松下 由美子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (50331806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 泰男 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学研究科, 教授 (40342224)
林 佑樹 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (40633524)
瀬田 和久 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (50304051)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 共感 / テレナーシング / 遠隔看護 / オラリティ / 同期現象 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.2020年度から引き続き、2021年4月からも大阪、兵庫、京都における緊急事態宣言およびまん延防止等重点処置の発令があり、研究者らが訪問看護ステーション、遺族の方を訪問することを控えていた。その一方で、訪問看護ステーション管理者からの研究協力に対する自主的な申し出もあり、研究フィールドとなっている訪問看護ステーションパイロットスタディ(準遠隔型)を実施した。 2.緊急事態宣言の解除の目途がつき始めたことを受け、調査協力をいただいている訪問看護ステーション管理者とそのスタッフ、ご遺族の方および研究者全員の意見と合意を踏まえ、研究者および研究参加者がフェイスシールド、マスクを着用すること、アルコールによる手指消毒を実施することを遵守した上で準遠隔Bereavement Careを行った。 3.準遠隔Bereavement Careのデータ分析にあたり計4回、研究者らで会議を行った。なお、これらいずれの会議はCovid-19感染の蔓延状況を踏まえ、Zoom形式とした。 4.Bereavement Careに熟達した看護学研究者に準遠隔Bereavement Careの映像を確認してもらいながら、今後の分析に関する示唆を得ることを目的にコンサルテーションを受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年から継続しているCovid-19 の感染蔓延により、本研究の遂行は2021年当初より遅延していた。ただし、こうした中でも2021年度は、緊急事態宣言とまん延防止等重点処置の発令、解除を踏まえながら、可能な限り研究参加者を募り、直接対面型⇒準遠隔型⇒遠隔型のBereavement Careを順次進めていく予定であった。 しかしながら、調査フィールドとしている訪問看護ステーションでは、感染予防のため研究者らが訪問看護ステーションを訪ねたりすることがなかなか叶わず、また訪問看護ステーションの本来の業務量が増加したりしていたため(Covid-19 により病院に入院するよりも、在宅療養や在宅看取りを選択する人たちが増え訪問看護の需要が増えた)、本研究にご協力頂く時間を確保してもらうことができない期間が長く続いていた。そのため、現時点では1組の参加者による準遠隔型Bereavement Careの実施にとどまり、遠隔型Bereavement Careの実施までには至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、今年度に得られた準遠隔型Bereavement Careの分析を引き続き進めるとともに、Covid-19 感染の蔓延状況を注視しながら、本来の訪問看護師の業務に差しさわりなく本研究への参加協力をお願いできる新たな訪問看護ステーションを探した上で、さらに研究参加者を募り、データの集積に取り組むこととしている。
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