2021 Fiscal Year Annual Research Report
外来化学療法中のがん患者に対するAI機能を用いた遠隔看護システムの構築
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21H03235
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
佐藤 大介 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (20524573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
霜山 真 宮城大学, 看護学群, 講師 (00626559)
吉田 詩織 東北大学, 医学系研究科, 助教 (60823391)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 遠隔看護 / 外来化学療法 / AI / がん患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は外来化学療法中のがん患者への遠隔看護システム【T-SCOT】の画面構築及びArtificial Intelligence(以下AI)の機能構築を行なった。画面構築では、患者が測定したバイタルサインデータを表示する熱型表の画面修正を行なった。患者は自分が測定及び入力した生体情報を、研究者が確認したかを知ることができる項目を新たに追加した。また研究者側の画面では、AIが診断(患者を5段階で評価)した結果を表示する画面も同時に構築した。 T-SCOTにAIを付与する前段階として、外来化学療法を受けたがん患者【消化器疾患5名】のデータをもとに学習データを作成した。さらにバイタルサインズの基準値から、複数の基準データも作成し、それらを学習データとして織り交ぜた。診断については、5段階(問題なし-すぐに病院を受診し入院)として、教師データを5名の患者データに付与した。なおAIについては、プログラミングをMATLABを使用して、ニューラルネットワークの概念からAIを生成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、AIを生成するための患者データが取得できない状況である。感染症流行時こそ、特にがん薬物療法を受けているがん患者には遠隔看護の必要性が理解される状況である。研究の意義や必要性を説明しながら、研究協力施設を増やしていく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
基準データや学習データ、そして教師データをもとにAIの構築をさらに深めていく予定である。学習回数を2-3万回程度を予定し、結果の状況からパラメーターの設定を決めていく必要がある。同時にAI生成が終了後は、実際のがん患者にプレテスト実施し、介入研究の本格開始を検討していく予定です。
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