2022 Fiscal Year Annual Research Report
終末期のがん関連症状に対する看護支援におけるエビデンスの基盤形成の確立
Project/Area Number |
21H03236
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
角甲 純 三重大学, 医学系研究科, 教授 (90751438)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 雄介 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 講師 (00813403)
梶原 弘平 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (10437626)
小林 成光 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 講師 (10751414)
堀 芽久美 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (20735732)
松田 能宣 独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター, その他部局等, その他 (40505666)
清水 陽一 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 講師 (50791935)
鈴木 美穂 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (70645712)
新野 真理子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究員 (90760869)
中野 貴美子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (80842161) [Withdrawn]
島津 太一 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (00466202)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 系統的文献レビュー / がん / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はSTEP1~3で構成され、STEP1ではがん患者が体験する症状と介護者が体験する介護負担について系統的文献レビューを行い、看護支援を抽出する。STEP2では、STEP1で得た看護支援から終末期がん患者およびその介護者での適用可能性を検討し、看護支援の実施状況を尋ねる質問紙を作成する。STEP3では、緩和ケア病棟の看護師を対象に質問紙調査を行う。2022年度は系統的文献レビューの終了と論文化を計画した。 具体的には、がん患者が体験する7症状(疼痛、呼吸困難、悪心・嘔吐、便秘、せん妄、倦怠感、皮膚障害)と介護者が体験する介護負担、全8テーマに対して、系統的文献レビューを行った。2022年度は二次スクリーニングを開始、全ての文献レビューを終了した。あわせて、本系統的文献レビューのプロトコル論文が採択され、公開報告を実現できた。その他、論文の初稿執筆に至ったものがいくつかあったが、投稿段階に留まった。 系統的文献レビューの結果をもって、STEP2の適用可能性を検討に移行した。適用かの世の検討については、専門家へのインタビュー調査とDelphi法の実施を予定し、2022年度はDelphiの実施計画に留まった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度における新型コロナウイルス感染症の影響で、全体的に進捗が遅れている状況であった。また、STEP2で予定していたDelphi法について、より質の高いDelphi法の実現のため、当初予定していた方法から、CFIRを活用したDelphi法を採用した。そのため、Delphi法の準備・計画実現に時間を要した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度については、まず、系統的レビューを実施した全8テーマについて学術大会での発表を行っていく。同時に、全8テーマの論文化を目標とする。 次に、STEP2における、適用可能性の検討を行うため、専門家へのインタビューとDelphi法を行う。なお、Delphi法の結果は、論文化を目指す。 SREP2の結果をもって、STEP3の質問紙を作成し、質問紙調査を開始する。質問紙調査は、全国の緩和ケア病棟診療加算届出のされている施設に勤務する看護師を対象にWeb調査を実施予定である。
|