2021 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の排泄自立度とフレイル・認知機能の関連ー健康寿命延伸にむけた予防法の構築ー
Project/Area Number |
21H03270
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
窪田 泰江 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00381830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋崎 義浩 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (10291519)
佐藤 和佳子 山形大学, 医学部, 教授 (30272074)
小嶋 雅代 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 部長 (30326136)
安井 孝周 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40326153)
山田 紀代美 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60269636)
堀田 祐志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 講師 (90637563)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | フレイル / 排泄 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国の高齢者人口は29%を超えたが、日常生活が制限なく送れる「健康寿命」と「平均寿命」との間には、男女とも約10歳の差がある。「健康寿命の延伸」は、活力ある超高齢社会を築くために喫緊の課題である。「健康長寿を延伸」するには「自立排泄」が必須であるとの考える。尿失禁とQOLは密接に関わり、排尿に不安があると外出が低下し、フレイルにつながることを見出した。 本研究の目的のうち、排泄状態とフレイルならびに認知機能との関係分析について2021年度は取り組んだ。60歳以上の高齢者男女各2000人、合計4000人を対象にインターネット調査を行った。以下の結果を示す。 健康状態については、「健康に不安があるものの普通に日常生活を送っている」が51.3%で最も高く、「健康である」が43.9%。一方で「健康に不安があり、日常生活を送るのにも不都合」が3.1%、「病気や障害などで日常生活を送るのに大きな支障がある」が1.7%であった。定期的な身体活動については、「散歩」が44.7%で最も高く、「軽い運動」が22.0%、「その他」が6.8%。一方で「特にしていない」が37.6%。排尿に関する症状や悩みについては、「尿が近い」が28.8%で最も高く、「夜何度もトイレに起きる」が20.2%、「我慢がしづらい」が10.1%であった。一方で、「排尿に関する症状や悩みはない」が50.6%であった。排尿に関する症状や悩みがある方の中で、病院を受診したことがあるかについては、「はい」が19.0%、「いいえ」が81.0%。また、受診したことがある方の中で、排尿の症状に関して投薬を受けたかについては、「はい」が78.5%、「いいえ」が21.5%。さらに、投薬を受けたことがある方の中で現在も内服中かについては「はい」が59.0%、「いいえ」が41.0%であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本来であれば、実際に高齢者施設などに調査に行き、排泄の自立度と身体能力、認知機能との関連について調査を行う予定であったが、コロナの影響で高齢者施設への出入りが自由にできないため、施設ではなく、病院で行う方が良いのか・・・を現在検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは、理学療法士など、フレイルの状況についての検査を行える人材がいる病院などで、身体機能について調査を行いたいと考えている。リハビリ病院などでは、一定期間入院するため、その間に身体機能や認知機能と排泄の状況についての調査を行う予定である。
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Research Products
(1 results)