2022 Fiscal Year Annual Research Report
AIを用いた乳幼児アレルギー発症予測モデル構築とアレルギー予防支援システムの効果
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21H03271
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
山口 知香枝 金城学院大学, 看護学部, 教授 (70514066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 みどり 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30257604)
近藤 康人 藤田医科大学, 医学部, 教授 (30301641)
二村 昌樹 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター), その他部局等, 医長 (30470016)
榎原 毅 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50405156)
楳村 春江 名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 准教授 (90783879)
竹尾 淳 名古屋国際工科専門職大学, 工科学部, 講師 (20729222)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | アレルギー / 発症予防 / Artificial Intelligence / Machine Learning / Deep Learning |
Outline of Annual Research Achievements |
第1研究では、子どもの皮膚の状態を健康な状態から継続的に解析することで、アレルギーの発症を予測するモデルを構築する。第2研究では、構築したアレルギー発症の予測モデルから、発症リスクが高いと予測判断した時点で「アレルギー予防支援システム」によるプロアクティブ型支援を行い、アレルギー発症率が減少するかを検証する。 研究の進捗に遅れが生じていたため、まずは第1研究のアレルギー発症を予測するモデルを構築までの段階を進めた。現在は、愛知県内の病院の1か月児健康診査の場でリクルートしている状況である。対象者は脱落を加味して、100名から150名程度の研究参加者数を想定した。研究参加に同意した対象者には、本研究のため開発するスマホアプリをスマートフォンに登録していただき、2歳まで継続していただく。適格基準はアレルギーの診断がない乳児で、養育者がスマホを使用していることである。 今年度は、スマホアプリの開発及び仕様の調整を行なった。調査研究用アプリ「アレぷり」を作成し、2年間無理なく研究を継続参加してもらえるよう、様々な工夫をした。まず、画像送信やアンケート回答に対するポイント制を導入し、ポイントに応じてインセンティブが受け取れるようにし、モチベーションが維持できるようにした。メルマガの配信を管理栄養士や保健師に依頼して対象者の月齢に応じた情報を配信できるようにしたり、アレルギー個別相談に対応できるなど、対象者対アプリ(機械)だけでなく、専門職という「ヒトが介在する」仕様とした。その他、スマホの機種変更に対応可能であるようにした。 このように、乳幼児アレルギー調査研究用アプリ「アレぷり」の開発を通じて遵守率維持のためのUX設計を工夫し、調査研究の実施に備えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アプリ開発およびリクルート施設の依頼等に時間がかかったが、研究協力が得られ、各施設での実施許可も得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年間という長期にわたる研究への参加を依頼するため、対象となる乳幼児及びその養育者が本研究に参加しても良い、あるいは参加を通じて将来のアレルギー医療に貢献したい、と考えてもらえるようにリクルートしていくことが課題である。
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Research Products
(2 results)