2022 Fiscal Year Annual Research Report
壮年期からの健康セルフモニタリング能力を高める地域・職域包括ケアシステムの構築
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21H03273
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
林 知里 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (50454666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾形 宗士郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (00805012)
増野 園惠 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (10316052)
梅田 麻希 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (40424311)
豊田 宏光 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (50514238)
岡野 匡志 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 特任教授 (50754826)
種村 菜奈枝 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部, 室長 (50790630)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | フレイル / 百歳体操 / 転倒リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、百歳体操参加者のデータベースを用いて転倒および転倒リスクに関する要因を検討した。結果、転倒と転倒不安には異なる要因が関与していることが明らかとなった。転倒においては百歳体操に長期間参加していること、開眼片足立ち時間、椅子から独力で立ち上がれるか、過去1年の転倒歴、現在転倒不安ありといった要因が関係し、転倒不安に対しては、年齢、開眼片足立ち時間、椅子から独力で立ち上がれるか、過去1年の転倒歴、性別、下肢筋力、歩行速度が関係していていた。成果は、英文海外雑誌にて報告した(Toyoda, Hayashi, Okano (2022) Archives of Gerontology and Geriatrics)。さらに、百歳体操参加者のデータベースから得られたこれまでの成果の総まとめとして、自治体に配布してもらう住民向けパンフレットを作製し配布した(1000部配布)。また、百歳体操参加者のデータベースから転倒リスクをアセスメントするツールを開発し、大阪公立大学と共同で特許申請を行った。コミュニティにおいて開催されている健康大学参加者を対象とした研究により、疲労感と便秘に関する関係を分析し、海外雑誌で報告した(Int. J. Environ. Res. Public Health)。 明石市の各中学校区に1つ設置されているコミュニティセンターにて、介入研究の説明会を兼ねた住民向けのフレイル予防講座を計4回開催し、骨密度測定および超音波測定などを実施した。100名以上の参加があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
百歳体操データベースの分析による成果を得ることができた。また、成果を分かりやすく住民に還元できるパンフレットも作成し、配布することができた。特許申請については、大阪公立大学と共同で滞りなく実施した。また、介入研究の説明と骨密度測定・超音波測定による健康チェックの機会を合わせて実施し、地域住民から好評を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、健康アプリを用いた介入研究に着手する。介入前調査を実施し、参加者のリクルートと介入を進めていく。
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